人気脚本家の橋田壽賀子さんが設立した財団で起きた横領事件。

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警視庁に逮捕された財団の元経理担当職員の大堀たまみ容疑者(66)が、逮捕容疑であるおよそ1100万円の横領以外にも余罪がある旨の供述をしていることが新たに分かった。

「“あとで返せばいい”という“借りるつもり”で横領してしまった。思い出せないくらい(犯行を)やっている。財団や橋田先生には申し訳ない」

また、犯行の動機については10年ほど前、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランド品に興味を持ったことがきっかけだと供述。

「(高級ブランドの)店で店員と仲良くなり、常連、お得意さんと扱われて気持ちが良くなった」

ブランド品に身を包む大堀容疑者の様子は、自宅周辺でも目撃されていた。

近隣住民によると、大堀容疑者の自宅周辺では、カバンや靴など、全身に高級ブランドを身に着けた容疑者の姿が目撃されていたという。

橋田賞“パンフレット代”名目で架空請求書

橋田さんが亡くなった2021年4月までは、お金の使い込みを周りには知られず、世間を渡っていたとみられる大堀容疑者。

警視庁への取材で、大堀容疑者が行っていたとみられる横領の手口の一端も明らかになった。

放送文化の向上に貢献した番組や個人などを表彰する目的で、毎年行われている橋田賞の授賞式。大堀容疑者は、実際にはつくっていない橋田賞のパンフレット代名目で、架空の請求書を作るなどして犯行に及んでいたという。

浮き彫りになりつつある犯行の筋書き。

警視庁は、事件の全容解明に向け捜査を続けている。

(「イット!」7月13日放送より)