東海地方では7月12日も各地で暑い1日となった。最高気温は岡崎で36.4度、豊田で36.1度など、猛暑日になったところもある。熱中症も懸念されるこの暑さ。大人はもちろん、代わりに注意が必要なのが子供たちだ。

熱中症対策と感染症対策のW対策

愛知・名古屋市北区の若松幼稚園。園児たちが元気に外で駆け回っていたが、熱中症対策で先生がこまめに声をかけ、園児に水分補給を促していた。ほかにも運動中には打ち水をしたり、校庭に日陰を作ったりするなど対策を徹底していた。

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部屋の中ではエアコンと扇風機を「W稼働」していたが、窓は開けたままにしていた。

若松幼稚園の元山幸枝園長:
元々はコロナ対策で窓を開けて換気をしてという状態で過ごしていたんですけれども、今はたくさんお名前をお聞きする「ヘルパンギーナ」がありますので、病気や感染症予防で窓を開けています

今、子供を中心に大流行中の夏かぜ「ヘルパンギーナ」。新型コロナ対策同様、換気のために窓は開けているという。

元山幸枝園長:
国が推奨する設定の28度ではとても涼しくならないものですから、25度まで下げてやっています。今まで行ってきたことを続けていくことと、プラスチックの水筒ではなく、なるべく保冷が効くものを持ってきてくださいということもお願いをしていく

まもなく夏本番。熱中症から子供たちを守るため、より一層の注意を払っていた。また、大人が子供たちに注意すべきことを医師に聞いた。

やまかわこどもクリニック 山川聡院長:
首元とか脇とか太ももの部分とかに太い血管が走っていますので、そこを冷やしてあげる。あとはタオルを水でぬらして首元などを拭いてあげて乾かしてあげると、気化熱で結構熱が発散できる

首元や脇の下など、太い血管が通る部分を冷やすことで熱の発散につながるという。

また、湿度が高い環境では子供は汗をかきにくいため、夜寝るときも注意が必要だ。

山川聡院長:
湿度が高いと汗をかきにくく熱を発散しにくいので、エアコンや扇風機をかけてあげて、なるべく空気の流れをよくしてあげるのは結構大事な対策かなと思います

夏を楽しむ子供たちを熱中症から守るため、大切なのは大人の助けだ。

山川聡院長:
大人と違って体調不良が自分で言えない子が多いし、遊びに夢中になってしまっていつの間にか脱水が進んでいたりとか。大人が気を付けてあげないといけない

(東海テレビ)

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