父親を川に投げ落として殺害した疑いで36歳の男が逮捕された。

逮捕されたのは、大阪市の無職・玉井将太容疑者(36)。
父親の両足を持って川に…「心中です」と立ち去る姿も
玉井容疑者は、目が不自由だった父親を川に投げ落とした疑いが持たれている。

犯行前、父親に睡眠薬を飲ませていたと話していたことがわかった。

事件が起きたのは10日午前1時過ぎ、現場は大阪市淀川区を流れる川だった。
玉井容疑者は65歳の父親・重弘さんを連れ、車で神崎川に架かる三国橋へ。

そして、重弘さんの両足を持って欄干から川に投げ落としたとみられている。

警察によると、現場で2人の様子を目撃した男性が問いかけたところ、玉井容疑者は「心中です」と言って車で立ち去ったという。

その後、玉井容疑者の母親が「息子が『橋の上から父親を投げた』と言っている」と通報したことなどから事件が発覚した。

事件発生直後に撮影された映像では、撮影者が現場となった橋に向かうと、規制線が張られていて通行できない状態だったことがわかる。
このあとカメラがとらえたのは、河川敷にいる複数の救急隊員の姿だった。

隊員らは、ライトで照らされた川の水面を確認していて、その奥では、船からも捜索にあたっているのがわかる。

捜索の結果、父親・重弘さんの遺体は、現場の橋から約20メートル下流で発見された。
うつ病で仕事できず「父親を道連れにしようと」
調べに対し、容疑を認めているという玉井容疑者。

動機については、「うつ病で仕事ができず、自分に嫌気がさして、自殺しようと考えるようになった。父親を道連れにしようと思った」と供述しているという。

また、玉井容疑者は、目が不自由な重弘さんに睡眠薬を飲ませ、もうろうとした状態にし、心中を提案したものの断られ、犯行に及んだとみられている。

さらに、「別の橋から川に飛び込んだが死にきれなかった」とも話していて、警察がくわしい経緯を調べている。
(「イット!」7月11日放送より)