東京都医師会は小児医療がひっ迫する中、医療機関の受診について「発熱から6~8時間経過後」にするよう呼びかけた。
東京都医師会は定例会見で、「RSウイルスやヘルパンギーナなど複数の感染症が同時流行しているため小児医療が外来も入院もひっ迫している」との現状を改めて強調。発熱から2時間以内だと検査結果が正確に出ないため、医療機関の受診は「発熱から6~8時間経過後」にするよう呼びかけた。
緊急受診する必要がない場合として、「食欲がある」「水分が取れている」「機嫌がいい」「元気よく遊べている」といった例をあげた。
一方で、緊急で受診すべき目安として以下を示した。
●生後3カ月未満の乳幼児
「38度以上の熱がある」
●より月齢が多い乳幼児
「顔色が悪くてぐったりしている」「ぐずりがひどい」「元気がなく昼間も眠ってばかりいる」「水分を受け付けない」「半日以上尿が出ない」「嘔吐や下痢を繰り返す」「せき込みがひどく息も絶え絶え」
東京都医師会の川上理事は、複数の感染症の流行により「1人の患者さんが診断がつくまで2度3度受診するような状態になっている。今すぐ看てあげなければいけない人が看れないような状況が病院でおきている」として協力を求めた。