ペットが飼い主に向ける愛情は無限大。そう思わせる写真がTwitterに投稿されている。

いつも一緒に寝ようと端で待っていてくれる愛犬
このコメントとともに写真を投稿したのは、10歳の柴犬の男の子「テツ」くんの飼い主(@f95QLtfH1EvahXf)さん。
畳に敷かれた布団を見てみると、そこに寝ているのは飼い主さんではなくテツくん!
横向きの体勢で掛け布団を体にしっかりかけて、まさに「これから寝ます」と言わんばかりのポーズだが、実は飼い主さんの旦那さんに添い寝をするため、待っているところだそう。
そして、この写真で注目されているのが、テツくんの位置。大好きな“パパ”が入るスペースをしっかりとあけて、自分は布団の端に寄っている姿が、なんとも健気でかわいらしい。
「まだかな~」と思っていそうにも見える表情のテツくんには「飼い主さんのスペースをちゃんとあけて寝てくれてるなんて素晴らしい」「寝る時にワンちゃんがこんな体勢で待ってくれてたら、幸せすぎる」「愛を感じました」などのコメントが寄せられ、14万件以上の「いいね」がついている(7月12日現在)。
愛犬の魅力的な“添い寝”のお誘いだが、毎日こんなかわいい姿を見せているのだろうか?飼い主さんにお話を聞いてみた。
毎日「パパの寝る場所を空けていてくれる」
――テツくんはどんな子?
10歳のオス。性格はおとなしく、とても優しいです。好きなご飯はりんごとささみ、ボール遊びが好きです。
テツは2年間で飼い主が3回変わり、ずっと多頭飼いの中の一匹でした。前の飼い主さんから「この子は本当に優しい子だから、大切にしてくれる人でないと渡せません」と言われました。飼い始めた頃は気づかなかったのですが、毎日一緒に生活していく内にテツの優しさが日々伝わってきました。まるで人間の言葉を理解しているかのように気を使ってくれます。

――テツくんがこんな風に“添い寝待ち”するのは、どんな時?
テツはいつも昼間は自由に家の中を動き回っています。毎日晩ごはんを食べ終わると布団の右端に寄って寝て、パパの寝る場所を空けていてくれます。そして、寝る前に「いい子、いい子」と頭を撫でてもらうのが日課です。

――テツくんは家族みんなと“添い寝”するの?
添い寝をするのはパパだけです。
――いつから布団で待つようになった?
飼い始めの頃はリビングで寝ていたのですが、2・3年前から寝室に入ってきて一緒に寝たがるようになり、それから自然と一緒に寝るようになりました。

夜中に起きたら「空いているスぺース」で寝直す
――どうしてパパにだけ添い寝するほど大好きなの?テツくんとパパの関係は?
最初に犬を飼いたいと言い出したのがパパというだけあって、テツの事をまるで自分の子どものように大事に大事にしています。
――テツくんはパパと“添い寝”したら、朝までずっと一緒?
秋や冬は布団に入ってから動く事も少ないのですが、暑い季節になると夜中に水を飲みに行き、一度起きてからは空いているスペースを探して寝ています。

――他に「テツくんならでは」の行動はある?
休日の朝も無理に飼い主を起こすことなく、起きるまで待ってくれます。無駄吠えもありません。写真を撮る時も、ちゃんと帽子を被って服も着てくれて、私が「いいよ」と言うまでじっとしてくれます。フォロワーさんから「いつも帽子を被って服も着てくれてじっとしてるなんて、すごい」とよく言われます。そして、写真撮影が終わった後は、お腹を見せて「僕頑張ったよ。撫で撫でして」と言いたげな甘えた顔をしてきます。
最初、犬を飼う事に大反対していた私は今では一番テツを可愛がっています。そして、我が家の大切な家族です。

――投稿への反響について…
こんなに反響があり、正直私自身が一番驚いています。周りの人も本当にびっくりしていました。今回の投稿でフォロワーさんもかなり増えて本当に嬉しく思います。「かわいい」とか「尊い」などありがたい言葉をいただき、コメント・いいねをして下さった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。

ちなみに、テツくんは散歩の際に、すれ違う人から「この子はよくかわいがられて育っているね」と褒められるほど、ピカピカの毛並みなのだそう。理由は、毎日のブラッシングをパパさんが「山ほど抜け毛のゴミが出来るほど丁寧にしている」からで、テツくんがパパ大好きなのもそんな愛情が伝わっているからなのかもしれない。
いつも一緒に寝ようと端で待っていてくれる愛犬 pic.twitter.com/Jsm8Ecb8N1
— テツの部屋 (@f95QLtfH1EvahXf) June 29, 2023
事情により複数の飼い主のもとを転々としていたというテツくん。8年前に引き取った今の飼い主さんの「一生幸せにしたいと思った」という気持ちを一身に受けて、10歳の現在まで元気に育ったそう。
テツくんのことを「我が家では人間の赤ちゃんみたい」とも話していた。飼い主さん一家から受けた愛情をそのまま返しているかのようにも思える、テツくんのかわいい添い寝姿だった。