山形・酒田市のフラワーアーティストの男性が、ドライフラワーの新たな製法を開発し、販売を始めた。従来のものより色鮮やかで長持ちするのが特徴で、花を愛する者ならではの思いも込められている。
生花本来の色合いを楽しめる新製法
従来のものに比べて、とても色鮮やかなドライフラワーがある。このドライフラワー、製法が特殊らしいのだが…。
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ネクストレベルフラワーズジャパン・畠山秀樹さん:
フリーズドライの加工技術を使って「ゼロフラワー」という花を作りました
![「ゼロフラワー」を開発した、ネクストレベルフラワーズジャパン・畠山秀樹さん](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/f/2/700mw/img_f24b2ca675d91383c6fc90a8e0cb7f1b75318.jpg)
空気で乾燥させたり、薬品で脱水・着色したりする従来の方法とは違い、「ゼロフラワー」はマイナス40度で花を瞬間冷却しながら水分を抜く新しいドライフラワーだ。
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酒田市のフラワーアーティスト畠山秀樹さんが、ベルギー発祥のアイスフラワーに着想を得て、約5年をかけ独自に開発した製法で、6月に商品が完成した。
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県内のさまざまな花を使い、自らの店の一角に新たに、専門店「ネクストレベルフラワーズジャパン」をオープン。合わせてインターネットでの販売もスタートさせた。
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畠山さんによると、完全に水分を抜いているため、雑菌の繁殖がなく、食品や香水・ブランド品への応用を検討しているそうで、病院などへの設置もできるという。
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ネクストレベルフラワーズジャパン・畠山秀樹さん:
ゼロフラワーはこんな感じ。花びらはそのままの状態を保ちながら…
![こちらは通常のドライフラワー 茶色に変色している](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/d/700mw/img_7df4a8e98121c1c954c508b39d11ac5494368.jpg)
通常のドライフラワーと並べてみると、ドライフラワーは茶色に変色しくすんでしまいがちだが、ゼロフラワーは色鮮やかさが残り、生花本来の色合いを楽しむことができる。
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色は半年ほどで抜け“アースカラー”になっていくが、こうしたほかにはない生花のような“生きた変化”も楽しみの一つだという。
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ネクストレベルフラワーズジャパン・畠山秀樹さん:
生の花として扱っていただきたいので、半年くらいたって色が抜けても“生きているという証拠”なので、そこは楽しんでもらいたい
日本の花をフレッシュな状態で世界へ
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ネクストレベルフラワーズジャパン・畠山秀樹さん:
暑さ対策も含め、皆さんに涼を楽しんでもらえるように作っています
畠山さんはいま、酒田市内の美術館で、絵画とフラワーアートを融合させた特別展を手掛けている。
ネクストレベルフラワーズジャパン・畠山秀樹さん:
どう?緑だけで?
![職業体験に訪れた地元の中学生](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/1/9/700mw/img_19c2ace8d5bbb41fa75cd53cba9b45ac101123.jpg)
中学生:
1本の木じゃないけど、一つの木に見える
5日は、職業体験に訪れた地元の中学生と一緒に準備作業に追われていた。
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画家だった父・秀雄さんの絵画とともに展示するフラワーアートは、畠山さんの「フラワーサロンレッスン」に通う生徒のものも含まれている。
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ネクストレベルフラワーズジャパン・畠山秀樹さん:
本間美術館の空間の美と花が調和するということで、フラワーアレンジの世界がまた違う形で皆さんに共感していただけるよう、できるだけ自然でナチュラルな感じを意識して作っています
そして今回の特別展では、完成したばかりのゼロフラワーも一部に使うことにした。
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ネクストレベルフラワーズジャパン・畠山秀樹さん:
構想からできるまでには長い道のりだったので、ここからどういう形でホームマテリアルとしてインテリア・生活の一部としてゼロフラワーが広がっていくのかを楽しみにしている
ーー畠山さんにとってゼロフラワーとは?
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ネクストレベルフラワーズジャパン・畠山秀樹さん:
僕の夢。生の花だとどうしても世界に出せないが、全国・世界に、日本の花をそのままフレッシュな状態で手元に届けられたら一番面白いので、これからも挑戦していきたい
次世代の始まりの花「ゼロフラワー」。畠山さんとの可能性はこれからも広がる。
畠山さんが手掛ける特別展「花と絵画」は、酒田市・本間美術館で7月20日まで開かれている。
(さくらんぼテレビ)