2023年4月、真室川駐在所の男性巡査長が室内で拳銃を発砲した事件の続報。警察の調べに対し、巡査長が「交番勤務に不満と悩みを抱え、自殺を考えているうちに撃ってしまった」などと説明していることがわかった。
転属希望もかなわず悩み
この事件は2023年4月27日の夜、山形・真室川町の真室川駐在所で2階の居住スペースにいた30代の男性巡査長が拳銃の実弾1発を発射し、同居していた妻の胸をかすめ軽いけがをさせたもの。

警察は、巡査長が酒に酔い誤って拳銃を発砲したとみて、銃刀法違反と業務上過失傷害の疑いで調べていたが、その後の調べで「交番勤務に不満と悩みを抱え、自殺を考えているうちに撃ってしまった」などと説明していることが捜査関係者への取材でわかった。

巡査長は、新庄署に配属される前は長井警察署の刑事課に所属していて、捜査の一線から離れたことに不満があり、転属希望もかなわず悩みを募らせていたという。

事件後、巡査長は休職扱いとなっていて、警察は引き続き発砲に至った経緯を調べている。
<追記>
県警は、男性巡査長を7月7日付けで銃刀法違反と業務上過失傷害の疑いで書類送検し、停職6カ月の懲戒処分とした。男性巡査長は、7日付けで依願退職したという。
(さくらんぼテレビ)