マイナンバーカードに健康保険証を紐づける作業で、山形県内で初めてミスが発覚した。ミスがあったのは山形市で、市は確認不足を認め、7月3日付で登録を解除している。また、さくらんぼテレビの独自調査によると、県内10市5町で計41件の自主返納を確認した。
意思確認を十分せず手続き

問題が起きたのは2023年5月下旬で、山形市によると、マイナポイントをもらうために窓口にやってきた申請者の意思を十分に確認しないまま、担当者がマイナンバーカードに健康保険証を紐づける手続きを行ったという。

その直後、申請者が「紐づけ」を希望していないことが判明したが、一度国に申請すると解除に時間が必要で、ようやく7月3日付で完了したという。

市は、「申請者の意思を十分確認していなかった」と対応のミスを認めている。今後、山形市は本人の意思確認を徹底するため、チェックシートを活用し再発防止に努めていくとにしている。
マイナカードを自主返納した人も

一方、マイナンバーカードの自主返納について、さくらんぼテレビが県内35市町村に取材したところ、7月4日までに10市5町で自主返納があったことがわかった。
内訳は、山形市が10件、酒田市が9件、米沢市が5件、鶴岡市が4件、南陽市・尾花沢市が各2件、天童市・長井市・村山市・東根市・大江町・白鷹町・高畠町・真室川町・庄内町が各1件。10市5町で計41件となっている。

返納の理由としては「トラブルが起きていて信用できない」「必要性がない」などが多くなっている。
(さくらんぼテレビ)