韓国メディアは、日本と北朝鮮の実務者が6月に拉致問題などをめぐり、水面下で複数回接触していたと報じた。
韓国紙の東亜日報は3日、複数の情報消息筋の話として、日本と北朝鮮の実務者が6月に中国やシンガポールなどで2回以上の接触をしていたと報じた。
拉致問題や高位級会談の開催を巡り協議し、見解の違いを埋めることはできなかったものの、双方の利害関係が合致すれば会談の開催につながるとの観測も出ているとしている。
また日本側は今回の接触について、事前にアメリカに伝えていたという。
日朝関係をめぐっては、2023年5月、岸田首相が首脳会談実現に向けてハイレベル協議を行いたいと述べ、これに対し北朝鮮は「拉致問題は解決済み」という従来の立場を強調したうえで、「会えない理由はない」とする談話を発表していた。
一方、松野官房長官は3日の記者会見で「そのような事実はない」と今回の報道を否定している。