山形・西川町は6月27日、人口が増え続けている町・北海道東川町とパートナー協定を結んだ。今後、それぞれのノウハウを生かした新たな事業の創出や人材育成に取り組んでいく。

新事業立ち上げに向け2町が連携

27日に行われた協定の締結式には、西川町の菅野大志町長と北海道東川町の菊地伸町長が出席した。

この記事の画像(11枚)

西川町・菅野大志町長:
足りない部分ととがっている部分をお互いに勉強し合いながら高めていきたい

東川町・菊地伸町長:
人事交流もそうだが、西川町の行っている人材育成はどのようなものがあるかも学ばせてもらいたい

「写真の町」で移住者増加の東川町

今回、協定を結んだ東川町は全国でも珍しい人口が増え続けている町だ。「写真の町」を掲げ、訪れる愛好家などが「関係人口」となったことをきっかけに移住者が増加。

1994年には人口が7,000人を割り込んだが、今では8,000人を超えており、このうち55%を占めているのが移住者だ。

若い世代が増えたことで、新しい店や飲食店も次々とできるなど注目を集め、北海道内だけでなく全国から多くの人が訪れるようになった。

札幌から移住・田向隼人さん:
子育てもそうだが、町に元気がある感じだったので、そこに魅力を感じて移住した。移住者みんなが仲間のような感じ。割と地元の人も受け入れてくれるので助かっている

さらに、地域おこし協力隊の数は全国でもトップクラスの約60人。さまざまな形で町外の人を受け入れる態勢が整っているのが東川町の魅力だ。

地域おこし協力隊・土居原翔司さん:
協力隊は任期が3年間。3年ってすごく短い。何か残せたりすることがあればいいと思う。協力隊が終わってからも東川町に関われることがあれば、写真で関わっていきたい

関係人口の増加にも期待

今回の協定により、それぞれの持つノウハウを生かした新たな事業の創出や人材育成・「関係人口」のさらなる増加も期待される。

西川町・菅野大志町長:
わたしたちはデジタル・AIは東川町に負けないと思っている。広域連携事業が新しい日本のための事業になるようにチャレンジしていきたい

東川町・菊地伸町長:
わたしたち自治体は財源がほしい。それは何かというと、わたしたちが頑張っているのは「ふるさと納税」。例えば2町の特徴を生かしたような商品を開発し返礼品に生かす

今後は職員の人事交流も行うほか、新たな事業の立ち上げに向け意見交換を進めていくとしている。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。