ウクライナ南部にある水力発電所のダムが爆破され、周辺の町に大きな被害をもたらしている。

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あふれかえった水に流されていた家。

さらに、崩れ去る家もあった。

ウクライナの人々を脅かす攻撃が、また起こった。

爆破されたのは、ウクライナ南部にあるカホフカ水力発電所のダムだ。

大量の水が流れ出し、周辺の町に大きな被害をもたらしている。

男性がボートで救助に向かっていると…。

爆発音が響き渡った。

一面水浸しとなった道路には、水没した動物園から逃げ出せた白鳥が泳ぎ…。

街には、押し流されたのか、さまようビーバーの姿もあった。

攻撃を受けたカホフカダムは、近くにあるザポリージャ原発に冷却水を供給している。

2022年5月のカホフカダムの様子
2022年5月のカホフカダムの様子

そのため、侵攻が始まって以来、カホフカダムは何度もロシアの標的にされてきた。

2022年11月のロシアの攻撃とみられる大爆発(MIC Izvestia)
2022年11月のロシアの攻撃とみられる大爆発(MIC Izvestia)

2022年11月にも、ロシアの攻撃とみられる大爆発があり、その瞬間が映像に収められていた。

今回のダム破壊について、国連・グリフィス事務次長は、「ウクライナへの侵攻開始以来、市民生活に対する最大の攻撃の1つだ」と非難した。

7人行方不明、4万人以上が避難必要

これに対して、ロシア側は…。

ロシア・ネベンジャ国連大使:
欧米の支援を受けて、ウクライナ側がテロ攻撃に出たようだ。

現時点で7人が行方不明、4万人以上が避難する必要があるということだ。

(「イット!」6月7日放送より)