体育祭で100人“コロナ感染”

全校生徒2340人。福岡市でも有数のマンモス校、福岡大学附属大濠中学校と高校が、6月6日から閉鎖されている。

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大濠中学校と高校では、6月6日に複数のクラスで2割を超える生徒が発熱などの症状を訴え休んだ。うち100人程度は、コロナの陽性もしくは感染が疑われる症状だという。

新型コロナだけでなくインフルエンザの集団感染も確認されたということで、学校側は急きょ、6日からの4日間、学校を閉鎖した。

なぜここまで感染が広がったのだろうか。

学校では3日、全校生徒が参加する体育祭を屋外で実施。マスクの着用について学校側は、個人の判断に委ねていた。

学校側は、この体育祭が一つの原因となり、クラスターが発生した可能性があるとみている。

医師会は「クラスターは想定内」

5月から季節性インフルエンザ並みの「5類」に引き下げられた新型コロナ。福岡市の医師会は、「クラスターは想定内」との認識を示した。

福岡市医師会・平田泰彦会長:
5類になっているわけですから、(クラスターが)起こってくるのは想定内。インフルエンザのように、徐々に免疫が完成していく経過じゃないか。

イット!は7日、東京・北区にある私立・駿台学園高校を取材した。

13日に実施する体育祭には、561人の生徒が参加するが、コロナ前と同じように開催するという。

駿台学園中学校・高等学校 瀬尾兼秀校長:
体育祭がここ数年間、まともにできなかったということで、本来の状態で実施したいという願いは、生徒側にも非常に強いものがある。単に戻すだけじゃなくて、新しい知恵を入れて、前よりもいいものにしていく。対応を取りながら4年前までと同じやり方でやりたいと考えているところです。 

(「イット!」6月7日放送より)