石川の生き物を紹介する「いしかわ生き物図鑑」可愛らしい外見からペットとしても人気の高い「モルモット」。調べてみると、興味深いだけでなく、かわいらしい生態がわかった。

観察するとかわいすぎる!

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ふさふさの毛並みに、つぶらな瞳と…ひくひくさせた鼻。一列になって順番に歩く姿はなんとも健気で“かわちい”。

マルっとしたお尻もたまらない。それが、モルモットだ。

向山侑希アナウンサー:
モルモットを見にいしかわ動物園にやって来ました。果たしてどんな姿が見られるのか行ってきます!

モルモットについて教えてくれるのは、いしかわ動物園でモルモットの飼育を担当する佐藤美樹(さとうみき)さん。

佐藤さんは、いしかわ動物園のモルモット29匹の世話をしている。そんな佐藤さんイチオシ、モルモットのかわいい姿を聞くと、普段は飼育員しか見られない?モルモットがエサをおねだりする姿が可愛いという。佐藤さんが手に持っているのは…

佐藤美樹さん:
ペレットとか固形飼料って呼んだりするんですけども、モルモット専用のご飯になります。

エサをおねだりする姿がかわいい

エサを揺らして音を聞かせると、わさわさと集まってきたモルモットたち。鼻をひくひくっ!ご飯ちょうだいっ!おねだりする姿がなんともかわいい!さらに、あららら!口があいて前歯まで見えちゃっている。

このモルモット、和名は「テンジクネズミ」。ネズミの仲間なのだ。前歯をみると少しネズミに似ているのがよくわかる。さらに、よーく耳をすませると。

向山アナ:
鳴き声っていうんですか、キューキューじゃないですけど。
佐藤さん:
キュイキュイとちっちゃい声できゅいきゅいとかぷいぷいかな。
向山アナ:
モルモットって鳴くんですね。知ってました?鳴くイメージがなかった。
佐藤さん:
うさぎと比較されることが多いので。うさぎは鳴かないんですけども、モルモットは群れの中
で声を出してコミュニケーションを取っているので、今は短めのぷいぷいぷいという声が多かったと思うんですけど、これがさらに要求が大きくなるときゅいーんきゅいーんと言ったり声じゃなくても歯をカチカチ合わせて音を出して威嚇したりみんなで合図を出してコミュニケーションを取っている。

実は食用だった「モルモット」

モルモットは、もともとは南米の動物。なぜ世界中に広まったのかというと…

1600年代。体が小さくて持ち運びしやすいモルモットは船旅をする時に生きたまま食料として船に持ち込まれていた。今では考えられないが、食べられていたのだ。家畜化されたモルモットはその後、温和で比較的飼いやすいことからペットとして人気が高い動物となった。

そんなモルモット、いしかわ動物園で人気のイベントがある。透明な扉の前でぎゅうぎゅうになりながら今か今かと何かを待ってるモルモットたち。今から何が起きるのかというと…

モルモットの行進だ。約8年前に始まったこの催し。一列になって歩く姿がなんともかわいい!

たどり着いた先には、おやつの刻んだ白菜があるのだ。食べ終えると早くかえりたいと訴えるモルモットたち。帰りも一列になって帰って行った。

身を守るため「目を開けて」眠る

そして、満腹になったモルモットたち。

床にぺた~っと体をくっつけ眠るのだが…み~んな目をあけている。

佐藤さん:
あの子も寝てますね。

実はモルモット、目を開けたまま眠ることもあるそうだ。昼間に眠ると天敵に狙われるという習性からお昼寝の時は目を開けたまま寝てしまうというのだ。

起きているときも、寝ているときも愛らしいその姿に癒されてみてはいかがだろうか。

(石川テレビ)

石川テレビ
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