鳥インフルエンザの感染拡大に伴う、卵の供給不足や価格高騰など、いわゆる「エッグショック」に変化が出始めている。
帝国データバンクによると、外食大手100社のうち、今年に入って卵メニューを休止するとした企業は、6日時点で27社だった。
ただ、5月末までに少なくとも2社でメニューを再開したことががわかっていて、「卵メニューの休止」は、調査開始以来初めて減少に転じたとしている。
JA全農たまごによると、6月の鶏卵1キロあたりの卸売価格(Mサイズ基準値)は、6月6日時点で350円と過去最高値だったものの、4月以降横ばいで推移。
帝国データバンクは、需給のひっ迫は続いているが、供給力は徐々に回復しつつあり、価格は今後、緩やかに下落に転じる可能性があるとしている。
また、加工用殻付き卵の輸入や、植物由来の「代替卵」を使ったメニューの開発など、選択肢の広がりも見せているという。
帝国データバンクは、卵メニュー休止の動きについて、「価格の下落やエッグショックへの抵抗力も背景に、緩やかに解消へ向かうとみられる」と分析している。