アメリカ国防総省は米中両国の国防相会談を中国側に拒否されたことを明らかにした。
アメリカ国防総省の報道官は29日、来月6月2日からシンガポールで開催されるアジア安全保障会議に合わせてオースティン国防長官と中国の李尚福国務委員兼国防相の会談を打診したものの、中国側が拒否したと明かにした。
アメリカはこれまでに李国防相を制裁対象に指定していて、会談拒否は李国防相への制裁が解決していないことが背景にあるとの見方が出ている。
中国外務省は午後の会見で拒否したことや理由などについて明言せず、「現在両軍の対話が困難な理由はアメリカ側がわかっているはずだ」とした上で、「アメリカ側が必要な雰囲気と条件を整えるべきだ」と求めた。