カニが空を飛ぶ! ちょっと変わったイベントが5月21日、北海道網走市で開かれた。新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行し、本格的に復活した名物イベント。街に歓声が戻ってきた。

1日1000匹以上のカニをゆでる

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5月21日、網走市の道の駅で開かれたイベント「春カニ合戦」。正午の気温が8.2度と肌寒く、時折強い雨が降るあいにくの天気の中、大勢の人が集まった。人気の的は毛ガニだ。

網走市観光協会 石黒 雅通さん:
1日でカニを1,000匹ゆでます

「浜ゆで毛ガニ」が1匹2,500円。この時期の毛ガニは流氷が運んできた良質のプランクトンが餌となり、身入りがよく“みそ”も濃厚だという。3月下旬に漁が解禁となってから、これまでの水揚げは約12トン。2022年の半分ほどにとどまり価格も1割以上高くなっているが、ここでは市価の半額ほどで買えるとあって多くの人が集まった。

来場者:
神奈川県から来ました

来場者:
旭川市から、運動会が終わってから来ました

来場者:
苫小牧市。2日前から網走市に入りました

用意された1,000匹の毛ガニは2時間もしないうちに完売。来場者数はコロナ禍以前に戻りつつあるという。

網走市 水谷 洋一市長:
新型コロナが5月8日から5類に移行し、本格的にイベントができるようになってうれしいです

そして、この「春カニ合戦」の名物が。

来場者:
カニまき

来場者:
カニが降ってくるので、キャッチしてゲットしたいです

来場者:
カニまき。神奈川県にそんなイベントはないですね

みこしの上から、ゆでたカニをまく「カニまき」だ。コロナ禍で縮小されていたが、4年ぶりに本格的に復活した。参加できるのは券を購入して抽選で選ばれた200人だ。

小出 昌範 ディレクター:
抽選に当たった人は、赤いヘルメットに白いかごを持ってカニをキャッチします

参加者には赤いヘルメットと軍手、白いかごが渡され、まかれるカニは緩衝材で梱包されている。みなさん目標は?

カニまき参加者:
全部

カニまき参加者:
3匹はいきます

カニまき参加者:
1匹は欲しい

関係者によると毛ガニ200匹、ズワイガニ60匹、網走特産のかまぼこが午前と午後の2回まかれる。

いよいよ、「カニまき」がスタート。用意したカニは開始から3分ほどでまき終わった。

カニまき参加者:
カニとかまぼこを取りました

カニまき参加者:
やった。3匹取れた。私も1匹取れた。パパすごい

カニまき参加者:
みんなで取ったぞ

カニまき参加者:
食べる!

中には1人で5匹も取った人も。

「春カニ合戦」は大盛況のうちに終わった。コロナ禍から徐々に以前のにぎわいを取り戻しつつある観光地。完全復活に期待が高まる。

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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