2023年の住まいのトレンドワードとして発表されたのが「平屋回帰」

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実際、平屋住宅の着工件数は、2013年度は3万7248棟だったのが2022年度は5万7575棟と増加傾向が続いている。

SUUMO リサーチセンター研究員 笠松美香さん:
今ブームになっているのは、すごくコンパクトで多くは2LDK・3LDK。新しいタイプのコンパクトな平屋が人気になっています。

延床面積30坪以下の「コンパクト平屋」。コストを抑えやすいことで、若い世代からも人気に。めざましテレビでは、最新の住宅トレンド「コンパクト平屋の魅力は何なのか?」を調査した。

時短家事、光熱費削減、開放感抜群!コンパクト平屋

早速、調査開始。

千葉・八千代市に2022年誕生したのが「モリニアル八千代中央」。36戸全てが平屋だけの分譲住宅地で、東京駅までは電車で約40分の好立地。

その街に半年前から暮らしているのが、20代の夫婦・成富さん一家。

成富さん一家は、約27坪・3LDKのコンパクトな平屋に3人暮らし。中にお邪魔してすぐ気づいたのは…

めざましスタッフ:
コンパクトながらも本当に天井が高い(天井高最大3.5m)から、すごく広く見えます。

今平屋で人気の“勾配天井”を採用し、限られたスペースでも広く見せる工夫がされている。

また、省スペースで設置できる壁掛けテレビを選ぶなど、家具や家電も最小限に留めているそう。

――なぜ平屋に住もうと思ったんですか?

成富祐衣さん(24):
前がマンション住まいだったんですけれど、(ワンフロアなので)家事の動線がラクで。だからできれば平屋に住めればと思って。

ワンフロアならではのコンパクト動線で、家事の時短をかなえた成富さん。

さらに、エアコン1台で快適に暮らせるなど、光熱費もコンパクトに。

成富祐衣さん(24):
2階建て、3階建ての家よりも(光熱費が)1万円ほど削減になったり…実家の話聞いていると。

また、周りも平屋だけなので風通しも抜群だった。

メリットを聞き込み調査 デメリットも…

コンパクト平屋の魅力をどしどし聞き込み調査。

30代:
掃除もしやすいですね。ロボット掃除機を購入したんですけれども、それ一台で済んじゃうところが魅力かな。

28歳:
なるべくモノは持たずにシンプルに暮らしたいので、気に入って暮らしています。

29歳:
(子供が)そろそろハイハイし始めて、目が届かないところに行っちゃう不安がないので。ワンフロア完結なので安心して暮らせています。

しかし、こんなデメリットもある。

29歳:
ワンフロアなので、どうしても生活音が気になっちゃう時はあるので、防音の工夫をして暮らすようにしてます。

賃貸の平屋物件も発見!輝くグッドデザイン賞

さらに調べると、コンパクト平屋の賃貸物件を発見。

神奈川・横須賀市では、約23坪・1LDKの平屋の共同住宅「カーサ・ピアット」(賃料8万円)が、2022年7月に誕生。

また、愛知・美浜町では、コンパクト平屋だけの町営団地「河和第二団地」(約15坪・1LDK 賃料1万9900円~)も登場。

真っ白でシンプルな建物は、グッドデザイン賞に輝いている。

家族・ご近所交流の環境が魅力の1つ

そして今、コンパクト平屋はデザインも多様化している!

めざましスタッフ:
中庭にヤシの木ある!すごい!アメリカンじゃないですか?おしゃれ。

アメリカン平屋に暮らすのは田仲さん夫婦。都内の勤務先から埼玉県の自宅までは約1時間。

約20坪・2LDKのコンパクト平屋。

田仲さん 妻:
アメリカ西海岸を意識しているので、色味をブルー系に合わせて、あと吹き抜けの天井のところも、アメリカ西海岸風の木の感じを出したかった。

こだわり満載の注文住宅で、本体価格は1000万円台前半。

田仲さん 妻:
(平屋に決めたのは)子供があの巣立ったので2人暮らしになるし…

田仲さん 夫:
だから最低限のモノを置くだけの家を建てた方が、年とったときにいいのかなと。

また、建物をコンパクトに抑えた分、大きな庭でご近所づきあいも活性化。

隣の住民:
バーベキューしているなと思って、「行っていいですか?」って言ったら「いいよ」と言ってくれたので。

田仲さん 夫:
誘ったら来てくれるから、こっちもうれしいですよね。

一方、4人家族でコンパクト平屋を選んだファミリーもいる。

約27坪・3LDK(本体価格約1500万円)で暮らすのは、太田さん夫婦と高校生の息子たち。

太田晃仁さん(40代):
2階建ての住宅ときは、自分がリビングでテレビとかを見ていても、(子供は)階段を上がってスーッて行っちゃったり。この平屋だとリビングを通らないと、どの部屋も行けないので、顔合わせられるというのがありましたね。

太田奈菜さん(40代):
この平屋だったら、呼んだらすぐ出てこられる。

リビングを中心とした間取りなので、自然と顔を合わせやすい環境になっている。

しかし、子供たちからはこんなボヤキも…

太田義久さん(16):
ボク結構ゲーム好きで、友達とやっているんですけど、お父さんが平屋になって「義~」とか言いながら部屋に入ってくるようになっちゃったので、ちょっと恥ずかしいですね。

(「めざましテレビ」5月30日放送分より)