静岡県沼津市の海岸で、燃やされた赤ちゃんの遺体が見つかった。生後間もない女の子で、警察は海岸にあった木を集め燃やされたとみている。現場はJR沼津駅から直線で約1.5km、市街地に近く公園もあり、散歩や釣りで訪れる人が多い。
生後間もない女の子 死因は特定できず
この記事の画像(11枚)雨宮帆風記者:
沼津市の千本浜海岸です。海岸から約20mの場所で規制線が張られ、警察がブルーシートの中で鑑識作業を行っています
27日午前6時45分頃、静岡県沼津市本の千本浜海岸で、釣りに来た人から「赤ちゃんの遺体があった。燃やされている」と警察に通報があった。
近くにいた釣り人(27日):
(通報者が)ぼやで通報をして警察が来たと思ったんです。そしたらあとからぞろぞろ鑑識も来て、ただごとではないのかなと思って
警察は死体遺棄事件として捜査を始めた。
赤ちゃんは死産ではなく、生後まもない女の子とわかったが、遺体の損傷が激しく死因は特定できていない。
遺体は外傷の有無がわからないほど炭化・焼損していて、警察は発見現場で燃やされたとみている。
駅から1.5km 散歩や釣りを楽しむ人も
赤ちゃんが遺棄された現場は、JR沼津駅から直線距離で1.5kmほどの場所にある千本浜海岸だ。
沼津市から富士市に至る海岸沿いにはたくさんの松が植えられ、“千本松原”として知られる。千本浜海岸からは松林越しに富士山が見え、近くには7月中旬から8月中旬に開設される海水浴場もある。
今回の遺棄現場の近くには駐車場や公園があり、釣りをしたり散歩をしたりする人も多く、比較的 人通りが多い場所だ。近くに住む人に聞いた。
毎朝イヌの散歩に来る人:
けっこう焚火してる人はいるんですよ。釣りしてる人がしていたり、地元の人が焚火したり。きのう(27日)は、その煙については気づかなかった
遺体が見つかった27日に海岸に来た人:
来た時にはけっこう釣り人がいたので、27日はあのあたりに人がいる感じで
海岸の木で燃やしたか
遺体が見つかった27日は土曜日で、朝から釣り人がいたという。
捜査関係者によると、事前に用意した木材ではなく、海岸で集めた木などが使われたと見られるということだ。
遺体が見つかった直後には煙がくすぶっていたことから、警察は明け方に火が出ていたとみて、聞き込みや通行車両のドライブレコーダーの確認などを進めている。
(テレビ静岡)