山形・米沢市にある秘湯の温泉旅館で、2022年の大雨被害からの復興状況を報告する会が行われた。復興に向けて約600万円の善意が寄せられ、感謝の言葉が述べられた。
集まった支援金は設備修理・道路修繕に
米沢市の西吾妻山にある大平温泉と新高湯温泉は、2022年6月と8月の大雨で大きな被害があり、宿周辺の道路が崩れたり、露天風呂に土砂が流れ込んだりした。

復興に向けて、市内の温泉で作る八湯会(はっとうかい)や市の観光協会が中心となり支援を呼びかけたところ、市民や企業・常連客などから約440万円の寄付が寄せられた。

さらに、クラウドファンディングでも約150万円が集まり、これらの支援金は2つの旅館に半分ずつ贈られた。

5月25日の報告会では、旅館の関係者から出席した支援者に支援金を宿の設備の修理・道路の修繕に充てたこと、今シーズン無事に営業できていることが伝えられ、感謝の言葉を述べられた。

新高湯温泉 吾妻屋旅館・安部直人専務:
支援というよりも泊まりに来てもらえれば幸い。ぜひ皆さん「現場確認」してください

大平温泉 滝見屋 若女将・安部里美さん:
私たちの復旧の過程を見守っていただきながら、山形の自然を楽しんでもらいたい
2つの旅館では、客室や修繕した道路に名前を付ける権利をクラウドファンディングの返礼としていて、感謝の気持ちを末永く残していく。
(さくらんぼテレビ)