G7広島サミットが開幕した19日、岸田首相とともに広島市の平和記念公園内にある原爆資料館を訪問したアメリカのバイデン大統領が、「核兵器を最終的に永久になくせる日に向けて、共に進んでいこう」と記帳したことがわかった。
外務省が20日、G7(主要7カ国)首脳が原爆資料館で記帳した内容を発表した。
発表によると、岸田首相は、「歴史に残るG7サミットの機会に議長として各国首脳と共に『核兵器のない世界』をめざすためにここに集う」と記帳した。
バイデン大統領は、「この資料館で語られる物語が、平和な未来を築くことへの私たち全員の義務を思い出させてくれるように。世界から核兵器を最終的に、そして、永久になくせる日に向けて、共に進んでいこう。信念を貫こう!」と記帳した。
フランスのマクロン大統領は、「感情と共感の念をもって広島で犠牲となった方々を追悼する責務に貢献し、平和のために行動することだけが、私たちに課せられた使命だ」と記帳した。
イギリスのスナク首相は、「シェイクスピアは、『悲しみを言葉に出せ』と説いている。しかし、原爆の閃光に照らされ、言葉は通じない。広島と長崎の人々の恐怖と苦しみは、どんな言葉を用いても言い表すことができない。しかし、私たちが、心と魂を込めて言えることは、繰り返さないということだ」と記帳した。
核保有国の米英仏を含むG7の首脳が原爆資料館を訪問したのは初めてだ。
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