高齢者のスポーツと文化の祭典「すこやか福島ねんりんピック」で、ハツラツとしたプレーを見せたみなさんに、その元気の秘訣を聞くと「良く食べて、睡眠をとる」「常に身体を動かす」という答えが。エネルギッシュにスポーツを楽しむ皆さんと対照的に、年を重ねるごとに「運動する回数が減った」という人も多いのでは?運動不足のシニアの皆さんは「フレイル」に気を付けて!

はつらつとしたプレーを見せるシニア世代
はつらつとしたプレーを見せるシニア世代
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フレイル=か弱さ

「か弱さ」を意味する言葉なのだが、心と体の働きが弱くなってきた状態のことで何も対策をしないと介護が必要になる可能性が高いと言われている。

1.6か月間で意図せず体重が2キロ以上減った
2.ペットボトルのふたが開けにくくなった
3.わけもなく疲れたような感じがする
4.横断歩道が青信号の間に渡り切るのが難しくなった
5.ウォーキングなど軽い運動や体操を週に1回もしていない

(出典:福島県 フレイル予防ハンドブック)

5つのうち3つ以上当てはまる人はすでに「フレイル」状態で、生活の改善が必要。1つでも当てはまる場合は、元気なうちから早めに予防するよう福島県が呼びかけている。

「フレイル」チェックリスト 出典:福島県 フレイル予防ハンドブック
「フレイル」チェックリスト 出典:福島県 フレイル予防ハンドブック

フレイル予防の3本柱

1.趣味の集まりへ参加したり友人とおしゃべりしたりして「社会とのつながり」を多くもつこと
2.「食事」ではたんぱく質を中心に色々な食品を組み合わせて多様な栄養素をとること
3.座りっぱなしを減らし今より10分多くできる範囲で「運動」すること

フレイル予防の3本柱 出典:福島県 フレイル予防ハンドブック
フレイル予防の3本柱 出典:福島県 フレイル予防ハンドブック

「運動」について、福島県は口まわりの筋トレも推奨している。その名も「パタカラ体操」…「パパパパパパパパ」のように「パ」「タ」「カ」「ラ」を、それぞれはっきり・ゆっくり8回ずつ発音する。これを一日2セット行う。

口まわりの筋トレ「パタカラ体操」 出典:福島県 フレイル予防ハンドブック
口まわりの筋トレ「パタカラ体操」 出典:福島県 フレイル予防ハンドブック

フレイル予防は、体調に合わせて無理なく!楽しく!が大切だという。きょうから始められることを少しずつ。元気に長生きしよう!

(福島テレビ)