新型コロナの5類移行で、私たちはこれからどんなことに注意しないといけないのか? 感染した場合のポイントなどについて、感染症に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授に話を聞いた。

感染したら…重症化のサインに注意

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
いまの感染状況は、少しまた増加に転じている。感染者が増えているかということは定点把握でも教えてくれるので、それをしっかりと見ながら行動していく必要がある

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5類移行後もなくなるわけではない新型コロナウイルス。感染してしまった場合は、周りの人たちも重症化のサインを見逃さないことが重要だ。

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
重症化のサインは2つ。1つは肺炎、もう1つは脳炎のサイン。呼吸困難、爪の色が変わる、顔色が青くなる、唇の色がどす黒くなる、あるいは話しかけても普段と明らかに反応が違う、そういったことがあったら救急車を呼ぶサイン

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
そういった重症化のポイントを押さえ、リスクの高い人に接さないこと

受診は医療機関に確認してから

患者を受け入れる医療機関が増える一方で、注意点もあるという。

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
医療機関の中には、特に重症化リスクの高い人が集まっている。全く連絡せずに行くというのは、そこにいる患者にとって好ましくない。確かに診てくれる医療機関の数が増えるけれど、一挙に100%になるわけではない。必ず診てもらえるか確認してから行くこと

広く気を配り各自で対策の継続を

そして、今後の付き合い方はどうすればよいのか?

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
高齢者、子供も含めたリスクの高い人をしっかり守る

関西福祉大学・勝田吉彰教授:
これまで本当に不安を抱えてきた、それほど報じられない人もいるということを意識して、感染症をブロックとして考え広く気を配る。それがこれからのコロナとの付き合い方

5類に移行したとはいえ、新型コロナは、高齢者などにとって重症化リスクが高い感染症であることを認識し、これからも対策は各自で続けていく必要があるといえそうだ。

(岡山放送)

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