沖縄県糸満市の平和祈念公園の広場に、平和への願いを込めて描いた巨大な地上絵が現れた。

芝生にスプレーのようなものを吹きかける、帽子姿の男性
芝生にスプレーのようなものを吹きかける、帽子姿の男性
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男性が芝生にスプレーのようなものを吹きかけている。

上空からの映像。人の指がスプレーで描かれている
上空からの映像。人の指がスプレーで描かれている

上から見ると、大きな“人の指”の絵になっていた。

俯瞰(ふかん)した映像で見ると、そこにあったのは固くつながれた“4本の手”の絵。沖縄戦の最後の激戦地である、糸満市の平和祈念公園に巨大な地上絵が現れた。

手がけたのは、フランス人アーティストのSAYPEさんだ。

SAYPEさんは平和への願いを込め、4日間かけて制作した。

巨大地上絵を制作したSAYPEさん:
戦争で特にひどい経験をしたのが沖縄だと思っている。この地から世界に発信することが平和を広めるために重要なこと。

高校生たちが手をつないで上空から撮影

この日、平和祈念公園には修学旅行の高校生の姿があった。

上空からの映像。高校生たちが地上絵に沿うように手をつないでいる
上空からの映像。高校生たちが地上絵に沿うように手をつないでいる

絵と同じように高校生同士が手をつなぎ、上空から撮影した。

絵に描かれている腕時計の時間は、沖縄戦で組織的な戦闘が終わった6月23日、慰霊の日を表している。

地面に直接描かれた、巨大アート。この後どうなるのだろうか。

木炭やチョークに水を混ぜた塗料を使っていて、2週間ほどで自然に消えるということだ。

(「イット!」 4月28日放送より)