軍と民兵組織で激しい戦闘が続いている、アフリカ・スーダン
軍と民兵組織で激しい戦闘が続いている、アフリカ・スーダン
この記事の画像(22枚)

アフリカのスーダンに滞在する日本人を退避させるため、浜田防衛相は20日、航空自衛隊に対し、輸送機をジブチに派遣し待機するよう命じた。

軍と民兵組織で激しい戦闘が続いている、アフリカ・スーダン。大規模な爆発も
軍と民兵組織で激しい戦闘が続いている、アフリカ・スーダン。大規模な爆発も

15日から、軍と民兵組織の激しい戦闘が続いている、スーダン。

軍と民兵組織で激しい戦闘が続いている、アフリカ・スーダン
軍と民兵組織で激しい戦闘が続いている、アフリカ・スーダン

WHO=世界保健機関によると、これまでに少なくとも270人が死亡、2600人以上が負傷したという。

スーダンで、路上に座る人たち
スーダンで、路上に座る人たち

スーダンには、大使館員やNGO関係者など、日本人約60人が滞在している。

現地の日本人が退避できるよう、スーダンの東のジブチに輸送機を派遣・待機することに
現地の日本人が退避できるよう、スーダンの東のジブチに輸送機を派遣・待機することに

浜田防衛相は航空自衛隊に対し、日本人の退避のため、輸送機をスーダンの東に位置するジブチに派遣し、待機するよう命じた。

航空自衛隊は準備が整い次第、先遣隊を出発させる方針。

ジブチには自衛隊の海賊対処のための拠点があり、防衛省は、スーダンまでの移動経路や派遣隊員の規模などの検討を進めている。

現地日本人、自衛隊機の派遣に感謝しつつも… 首都は外出が危険な状態

こうした中、スーダンで支援活動を行い、首都・ハルツームに住む日本人医師に話を聞いた。

現地の日本人医師は、空港も戦場になっていると話す
現地の日本人医師は、空港も戦場になっていると話す

自衛隊機による退避について、空港も戦場となっていることから「非常に厳しいと思える」と言う。

スーダンで支援活動を行い、首都・ハルツームに住む日本人医師の川原尚行さん
スーダンで支援活動を行い、首都・ハルツームに住む日本人医師の川原尚行さん

NPO法人「ロシナンテス」川原尚行 理事長:
(自衛隊機派遣)その決定自体に非常に感謝の気持ちがありますけれども、ただしオペレーションは非常に厳しいのかなと思っています。
飛行場自体が主戦場となっているので、そこに本当に(自衛隊機が)降りられるのか。

ボロボロになった飛行機。飛行場が主戦場となっているため、退避のオペレーションは非常に難しいと話す
ボロボロになった飛行機。飛行場が主戦場となっているため、退避のオペレーションは非常に難しいと話す

首都・ハルツームでは治安が悪化し外出は危険な上、停電や断水も起きている状況だという。

部屋の至る所に鍋が
部屋の至る所に鍋が

テレビ電話で取材中、川原理事長は、「ぱっと、水、水。見えますかね」と言うと、部屋の至るところに置かれた鍋を見せてくれた。

鍋に水を溜めている状況だといい、「水が生命線かなと思っているので」と話した。

自宅からは爆撃機も見えるという。緊迫した状態が続いている
自宅からは爆撃機も見えるという。緊迫した状態が続いている

また、自宅からは戦闘機による爆撃が見えるなど、緊迫した状態が続いているということだ。

(「Live News days」4月20日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(22枚)
政治部
政治部

日本の将来を占う政治の動向。内政問題、外交問題などを幅広く、かつ分かりやすく伝えることをモットーとしております。
総理大臣、官房長官の動向をフォローする官邸クラブ。平河クラブは自民党、公明党を、野党クラブは、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会など野党勢を取材。内閣府担当は、少子化問題から、宇宙、化学問題まで、多岐に渡る分野を、細かくフォローする。外務省クラブは、日々刻々と変化する、外交問題を取材、人事院も取材対象となっている。政界から財界、官界まで、政治部の取材分野は広いと言えます。

国際取材部
国際取材部



世界では今何が起きているのか――ワシントン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、パリ、モスクワ、イスタンブール、北京、上海、ソウル、バンコクのFNN11支局を拠点に、国際情勢や各国の事件・事故、政治、経済、社会問題から文化・エンタメまで海外の最新ニュースをお届けします。

Live News days
Live News days

Live News daysは世界の動きを素早くキャッチ!最新ニュースと解説を分かりやすくお届けします。