4月は「新たな出会い」に最も注意が必要な時期。悪徳商法やカルト集団が潜んでいるかもしれない。楽しい交流の中に潜んでいるかもしれない危険を取材した。
4月が最も危ない!?学生を狙うカルト&悪徳商法とは
8日、京都府立大学では新入生歓迎会が行われていた。サークルの勧誘も力が入る。

部活に勧誘する学生:
1回生?軟式テニス部やねんけど、月水土で活動しとって
新入生:
ありがとうございます
部活に勧誘する学生:
体験でもいいし来てみてほしいです。連絡してくれたらうれしい、インスタのところに

Q:大学生活、楽しみなことは?
新入生:
サークル
―Q:サークル決めている?
新入生:
運動系がいいかな。他大学と合同でやってるよさこいサークルに2人で入ってみたいなって

サークルを装ったカルト集団などの勧誘に注意呼びかけ
「新たな出会い」に期待が膨らむ新入生たち。
そんな姿を見守る実行委員長の菅原さんは、楽しい交流の中に潜んでいるかもしれない「ある危険」を心配していた。

京都府立大学 新歓夜祭実行委員長・菅原まやさん:
悪徳商法やカルト問題に少し関わりがあるのかなと思われるサークルだったり、団体だったりというところに、声をかけられていたかもしれないなというところがあって
心配していたのは、「サークルを装ったカルト集団などの勧誘」だ。

去年、安倍元首相が銃撃され命を落とした事件の背景にあったのは、宗教団体「旧統一教会」への恨みだ。
旧統一教会には、関連団体として学生団体「CARP」があり、各地の大学で、正体を明かさずに勧誘を行っていた。

「カルトの見分け方は難しい…」弁護士らが危機感
菅原さんたちは、「旧統一教会」の信者による霊感商法などの問題に取り組む紀藤正樹弁護士を招き、講演会を開催。
紀藤弁護士は、4月、5月が最も勧誘が活発になる時期だということがあまり知られていないと危機感を持っている。

紀藤正樹弁護士:
これマインドコントロールに注意する人たちなんです。新入社員も同じなんですけど。自分の家庭環境から離れて引っ越したりもするし。その時がむしろねらい目なんです

―Q:見分け方は?
紀藤正樹弁護士:
見分け方ってなかなか難しいんですよね。自分の中で注意する意識を持つことですよね。注意する意識があれば、勧誘した当初とその後の話が変わってくる。変化に気づくことができるということですよね

(2023年4月19日 関西テレビ「newsランナー」放送)