小学校で新学期が始まったばかりだが、一部の売り場では、もう来年の新1年生向けの販売が始まっている。ランドセルを選ぶことを「ラン活」というのだが、そのランドセル選びに新たな動きが出ている。

来年の新小学1年生向け!? 親子で「ラン活」

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4月8日と9日、大阪府四条畷市のスーパーで、来年度の新一年生に向けたランドセルの販売会が開かれた。色とりどりのランドセルに、人気ブランドとのコラボ商品…、ランドセル本体の色や内装のデザインを好きな組み合わせで選ぶことができるものもある。

販売会担当者(イオンリテール):
タブレットを使って授業をされるということなので、こちら、タブレットが収納できるポケットがついた商品でございます

週末、販売会では、およそ380種類のランドセルが並んだ。

5歳の女の子の母親:
5月中には買っておいた方がいいかなって。ママたちの中でそういう話が出ています。値段が安いものから、差が結構あるので、予算どうしようって悩みます

年々ピークの時期が早まっているという「ラン活」。悩んでしまうのは、子どもたちも同じだ。

女の子(5):
Q.どんなランドセルがいい?

ハートとかダイヤモンドとか

男の子(5):
Q:何色が好き?

青色!…

男の子は、2つのランドセルを比べ、選びきれない様子。「両方背負っていける?」と聞くと、お母さんは「1つだけ!」と答えた。 

「買わない選択」ランドセルのサブスク

入学前にお気に入りの1つを選ぶのって難しい。そんな悩める親子のために今年2月、新たなサービスが始まった。

それが、「ランドセルのサブスクリプション=定額利用」だ。

ひと月990円から利用でき、3カ月に1度、50種類の中から、自分が“いま”一番好きなランドセルを選ぶことができる。サービス開始から2カ月で、すでに300人以上が利用している。

ランドセルのサブスク事業を行うランドセルメーカーのコクホー・庄山理恵専務は「ランドセル選びの早期化や、デザインやバリエーションが増えたことによって、皆さん大変悩まれてると思います。子どもさんの成長や好みの変化、環境の変化に合わせて、都度好きなランドセル、必要なランドセルというものを選んでいただく選択肢の一つになればうれしく思います」と話す。

実際に利用している家庭にお邪魔してみた。

大阪府池田市でお母さんと弟の3人で暮らすはるきくん(6)。ウルトラマンが大好きな元気いっぱいの男の子。そんなはるきくんは、4月から小学校1年生。赤いラインの入った黒のランドセルは、サブスクリプションで選んだ。

Q.なんでそのランドセルにしたの?
ウルトラマンの色だから!

はるきくんの母・直子さん:
周りは結構早かったですね、(去年の)6月7月くらいから、みなさん始めてるけど。自分が仕事で忙しくて、子どもたちとの時間も取れてなかったっていうのもあって、なかなか(選びに)行く時間がなくて

また、少ない金額からランドセルをお試しできるので、こんなメリットもあるという。

はるきくんの母・直子さん:
最初の時期に大きな金額を出さなくていいってこと。子どもの成長に合わせて、好みの変化とかあったら交換できるところとか、購入もできる利点があるので良かったと思います

「ラン活」界の“新入生”サブスクリプション。これから、定番のひとつになるかもしれない

(関西テレビ「newsランナー」4月11日放送)

関西テレビ
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