5歳の女の子が発した「ごめんね」の理由が“尊い”…そんなインスタグラムの投稿が話題になっている。

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動画に登場しているのは、5歳の「いろは」ちゃん。

お母さんの唯奈(ゆいな)さんが手作りしたというチョコレートアイスを食べているいろはちゃんだが…お母さんに「どう?おいしい?」と聞かれると、首を横に振って渋い顔になってしまった。

どうやらお口に合わなかった様子だが、さらに「おいしくなかった?作ったんだけど…」と聞かれると、いろはちゃんは「ごめんね」とつぶやいた。

お母さんが笑いつつ「おいしくないよね、これね」「全然いいよ」と優しく声をかけるが、いろはちゃんはしょんぼり顔のまま「ごめんね…」と繰り返す。
 

アイスを残してしまいそうなことに謝ったのだろうか?
画面外からお父さんが「おいしくなくてごめんって言ったの?優しいね」と声をかけると、いろはちゃんは今にも泣きそうな顔に。

お母さんもアイスを一口食べ、思わず「なんでこんなおいしくないんだろ」と笑いながら“セルフツッコミ”をしてしまったが、いろはちゃんはとうとう涙をこらえきれず、泣き出してしまったのだ。

そして、いろはちゃんの涙の本当の理由が明らかになる。
お父さんとお母さんがそれぞれ「おいしくないと思ったんだよね?」「おいしくないと思っちゃっていいんだよ別に!」と声をかけると、「だってママが一生懸命作ったお料理…」とさらに泣き顔になってしまった。

お母さんが頑張って作ったアイスを「おいしくない、と思ってしまったこと」に泣いてしまったいろはちゃん。

お母さんに「ありがとね」と頭をなでてもらったあと、「もう一口食べる?」と聞かれると「だいじょうぶ」としっかり断るという見事な“オチ”までつき、思わずウルッとしてしまう動画はいろはちゃんの笑顔で幕を閉じた。

このリアクションには「泣きました。優しくてとても良い子ですね」「お母さんが大好きだからこそ余計に申し訳なく思っちゃうよね…」というコメントのほか、お父さんとお母さんにも「ママの美味しくないって言って全然いいんだよって言う優しい言葉のかけ方と パパの美味しくないって思ってごめんという娘を優しい子だねって褒めるところ 本当に素敵だなと思いました」などのコメントが寄せられ、15万件を超える「いいね」が寄せられた(4月11日現在)。

思わず「おいしくない」「もういらない…」と言ってしまいそうなところを、わずか5歳のいろはちゃんが見せた優しさと涙は多くの人の心に響いた。
いろはちゃんには生後2カ月になる妹さんもいるそうだが、普段はどんな子・どんなお姉ちゃんなのだろうか。お母さんの唯奈さんにお話を聞いてみた。

“平和主義”ないろはちゃんの優しさは3歳のころにも…

――いろはちゃんはどんな子?

5歳の年長さん、好きな遊びはおうた、ダンス、ぬりえです。性格はパパっ子、天真爛漫で明るいが意外と繊細です(笑)

初めての美容院に行って決めポーズないろはちゃん
初めての美容院に行って決めポーズないろはちゃん

――いろはちゃんの「ごめんね」を聞いたとき、どう思った?

元々、平和主義で争いを嫌う子なので、本当に優しいな、と感じました。美味しくないと思ってしまったことに謝るなんて私は考えたこともなかったので、なんだか私がお料理が下手でとても申し訳なくなってしまいました(笑)

パパっ子ないろはちゃん
パパっ子ないろはちゃん

――これまでにも同じようなことはあった?

去年、私が妊婦だったときに一緒に遊園地へ行った際「ママは乗れないので待ってるね、パパと乗ってきていいよ」と言ったところ、いろはに「ごめんね。お腹の赤ちゃんも乗りたくなっちゃうと思うから、私も乗るのやめておくよ」と気を遣われたことがあります(笑)お腹の中の赤ちゃんにまで優しくしてくれて親としては嬉しかったです(笑)


――いろはちゃんには「ごはんを作ってくれた人に『おいしくない』と言っちゃだめだよ」などと教えたことはある?

特にそのようなことは教えたことはないのです。自分が嫌なことは人に言ったりやったりしてはいけないよ、だけは小さい頃から教えてました。

以前、3歳のときに家族で外食した際、隣のテーブルから甘酸っぱいマカロンを頂いたことがありました。いろはが一口食べその方々に「ありがとう!おいしいよ!」と言っていたのに、隣のテーブルが帰ったあと私にこっそり「これ、いろちゃん食べられないやつだった…」と渡してきたことがあります(笑)
夫婦で顔を見合わせて、3歳児なりに気を遣ったのかもね、と笑いましたが、思えば教えなくとも3歳ごろから色々考えていたんだと思います(笑)

お店では必ず自分から「ごちそうさま!」を言いに行くそう
お店では必ず自分から「ごちそうさま!」を言いに行くそう

0歳妹にも「赤ちゃんは泣くのが仕事なんだよね」

――ちなみに、お母さん作のアイスはどんなお味だった…?

手作りアイスは激苦でとても食べられませんでした(笑)
元々、お菓子作りが異常に下手でして(笑)そのあとアイスやケーキなどリベンジしてますが、家族みんなやんわりと実食を断ってくれます(笑)


――いろはちゃんは、妹さんに対してもやっぱり優しいお姉ちゃん?

妹にはとっても丁寧すぎるくらい丁寧に接しています。どれだけ泣いていても、いろはは妹を「うるさい」と言ったことが一度もありません!「赤ちゃんは泣くのが仕事なんだよね」と言い、毎回あやしてくれます。本当に助かっています。

妹さんといろはちゃん
妹さんといろはちゃん

――いろはちゃんと、パパママの優しさにはたくさんの反響がありました。

本当に嬉しい限りです。あまり他の子と比べる機会はなかったのですが、いろんなコメントを読んで改めていろはは優しく気を遣ってくれたんだな、と実感しました。

お母さんのおなかの中にいる“妹”に挨拶するいろはちゃん
お母さんのおなかの中にいる“妹”に挨拶するいろはちゃん

わずか3歳のころから、家族以外の人にもその気遣いを見せていたといういろはちゃん。
妹さんにも普段から優しさをたっぷり注いでお世話をしているそうで、素敵なお姉ちゃんっぷりが伝わってきた。

ちょっと気になるアイスのお味はお母さんいわく「激苦」で、“リベンジお菓子作り”でも、いまだ理想の味にはたどり着いていないそうだが、お母さんがいつも頑張ってお料理をしているということはいろはちゃんにしっかり伝わっているはずだ。

これからもその優しさを大切に、妹さんと一緒にすくすく育っていってほしい。

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プライムオンライン編集部
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FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。