57年前に静岡県で一家4人が殺害された「袴田事件」で、東京高等裁判所は、さきほど再審=裁判のやり直しを認める決定をした。
カギは事件後にみそタンクから見つかった衣類
半世紀以上にわたり有罪か無罪かが争われ、再審の判断も二転三転する異例の経緯をたどったこの事件。高裁の再審の判断が出ると、支援者らの歓声に包まれた。
![13日朝の袴田巌さんの様子。隣は姉・ひで子さん](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/3/700mw/img_a3c6c2efefd03f84c7b628dfe5ceeacf2019579.jpg)
袴田巌さん(87)は1966年、静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定したが、無実を訴え、裁判のやり直しを求めている。
![事件が発生した、静岡県清水市(現・静岡市清水区)の現場](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/700mw/img_d73aabe568b72914467de450d8200eff1689620.jpg)
2014年に静岡地裁が再審開始を認め、死刑囚として初めて釈放された。
![2014年、釈放が認められた袴田さん](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/6/9/700mw/img_69d42ec999053fb4f5f32c8ce781cb891795926.jpg)
しかし東京高裁は再審を認めず、最高裁は審理のやり直しを命じていた。
![](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/1/700mw/img_d1774bf268aa8135a0388222b779a0552331743.jpg)
争点は、事件後にみそタンクから見つかった、犯行時に着ていたとされる衣類に残っていた「血痕の赤み」だ。
![13日、東京高裁が再審を認め、笑顔を見せる姉・ひで子さん](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/a/700mw/img_da24a95e2dc5ec2417ad7e6b0a8f04932271944.jpg)
東京高裁は「1年以上みそ漬けされた衣類の血痕の赤みが消えることは、合理的に推測できる。第三者がみそ漬けにした可能性が否定できず、事実上、捜査機関の者による可能性が極めて高いと思われる」として、再審を認めた。
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