疲れ切って“バタンキュー”、誰もが一度は体験したことがあるだろう。そんな瞬間は、人間だけでなくどうやら猫にもあるようだ。

この記事の画像(18枚)

インスタグラムに投稿されているのは、現在8歳の男の子「オッタ」くんの動画。

日が差し込みぽかぽかと暖かそうなリビングの床にいるのは、仰向けになっておなかを丸出しにしたオッタくんだ。

微動だにせずに“へそ天”で眠っている姿はなんとも気持ちよさそうなのだが、動画を投稿した飼い主さん(@hous_elog)のコメントを見ると…

病院いって暴れ散らかして診察できずに、ただ往復しただけやのに、バタンQしてるやつ。

この脱力感は、どうやら疲れ果てて「バタンキュー」している姿だったようだ。しかも、病院で診療を受けて疲れてしまったのではなく、それ以前の問題だったようで、いったいどれだけ大暴れしてしまったのだろうか。

「やり切った感」すら感じるオッタくんの寝姿には「暴れ散らかして、やったった!って思ってるかな」「ホントに思いっきり全身を解放してますねぇ」「お家が最高なんですね」などコメントが続々寄せられ、3万3000件を超える「いいね」がつく人気の投稿になっている(3月3日現在)。

まったく動かないオッタくん
まったく動かないオッタくん

中には、同じくペットの猫を病院に連れて行くと大暴れする!というコメントもあり、オッタくん同様に疲れ果てて「バタンキュー」している猫たちがたくさんいるようだ。

オッタくんのかわいい“へそ天”姿だが、やはり特別に疲れていてこんな寝方になっていたのだろうか? この日の状況やオッタくんの普段の様子について、飼い主さんにお話を聞いてみた。

飼い主「診察室に入ると一変して…」

――オッタくんはどんな子?

妻にのみ懐っこい、プライドが高い、かまわれるのが嫌、堂々としているが怖がり、高いところが苦手。好きな食べ物はかつおぶし、好きな遊びはペットボトルのキャップキック&追いかけです。チャームポイントは足の黒い毛がハート模様なところです。

――病院で大暴れ&退散…この日の様子を詳しく聞かせて

お腹の調子が悪そうだったので、診察してもらおうと病院に行きました。診察室に入るまではモンベルのリュックの中で寝てましたが、診察室に入ると一変し、唸り声をあげて暴れ回り……先生も2人がかりでチャレンジしたのですが、リュックから出せず終了……その後うちに帰ってあれでした。

――「バタンキュー」状態のオッタくんを見たとき、どう思った?

全力出し切ったか!と思いました。
 

普段のオッタくん
普段のオッタくん

オッタくんは診察室に入る前は余裕であくびをしていたそうだが、診察室に入るなり 「唸り声とか、犬みたいに吠える感じ」「そしてとにかくパンチ、かみつく」 と大暴れ!

診るには注射や事前に鎮静剤を飲ませるのが必要だと言われてしまい、この日はオッタくんの体の負担を考えて診察は断念したそうだ。

こんな脱力は見たことないです

――「疲れ切ってバタンキュー」はよくあるの?

いつも太陽を浴びて寝たりはしているのですが、ここまで疲れ切って寝ることはないです。


――では、いつもはこの寝方をしない?

初めて見ました!仰向けに寝るのはあっても、こんな脱力はないです。ここまでこう、だらけきっているというか。なので動画を撮りました。

リラックスしているけど“へそ天”ではないオッタくん
リラックスしているけど“へそ天”ではないオッタくん

――動画への反響について…

すごいたくさんの人に見られたので、びっくりしました。病院で暴れ回られて、僕たちも疲れていた時にバタンキューしてる猫を見て、笑ってしまって。何の気無しに保存しとこうと適当に上げた動画だったので……

フォローしてくれている人が多いわけじゃないのですが、いつもうちの猫を見てくれてる人がシェアしてくれたり、同じように暴れ回って病院でなかなか診察できない猫を飼ってる方もいらっしゃって情報交換できたりして、それは嬉しかったです!
 

こちらはごきげんで“へそ天”なオッタくん
こちらはごきげんで“へそ天”なオッタくん

ちなみに、オッタくんの診療は別の日に再チャレンジしてみたものの、やはり診察台にオッタくんの入ったケースを置いた瞬間に目がギンギンになってしまったそうで、またもアウト!

こちらは廊下に“落ちている”オッタくん
こちらは廊下に“落ちている”オッタくん

診てもらえずじまいになってしまったオッタくんの体調だが、この投稿の後日、家でのんびりくつろぐ姿も投稿されていて、ひとまずおなかの調子も戻っているようだ。

投稿の後日、元気そうに床でくつろぐオッタくん
投稿の後日、元気そうに床でくつろぐオッタくん
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

@hous_elogがシェアした投稿

とはいえ、やはり病院での診察は大切。飼い主さんは現在、オッタくんを直接病院に連れて行くよりも「うんちとかおしっことかを(持って行って)調べてもらう」ようにしているそうで、そのほか往診専門の動物病院の情報についても「今後それも検討してみます!」と反応。できるだけオッタくんのストレスにならないような方法を探っているそうだ。

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(18枚)
プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

FNNプライムオンラインのオリジナル取材班が、ネットで話題になっている事象や気になる社会問題を独自の視点をまじえて取材しています。