1月にロシア軍の砲撃を受け、民間人ら40人以上が死亡した、ウクライナ東部のドニプロにFNNの取材班が入った。

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砲撃を受けた集合住宅は壁が崩れ落ち、中の部屋は今もなお、むき出しになったままだ。

ドニプロは、1月14日にロシア軍のミサイル攻撃を受け、子供5人を含む46人が死亡、80人以上が負傷した。

民間施設を狙った攻撃について、ロシアは公式に認めていない。

攻撃を受けた際、隣の集合住宅の5階に住んでいた女性は「空襲警報が鳴って風呂場に避難していると、音もなく突然、ドアと窓が吹き飛んだ」と、発生当時の様子を語った。

リュドムイーラ・キルディさん:
敷地内で走ったり泣いたり、ケガをして血まみれになっている人を見ました。
最も強いのは怒りと悲しみです。彼ら(ロシア人)を罰したい。

多くの国民と同様に、ウクライナ軍の勝利を信じると語るキルディさんだが、「不安がないとは言えない」と心の内を明かした。

ドニプロでは、空襲警報が17日には6回、18日には2回出されるなど緊張が続く。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まってからまもなく1年になる。ロシア軍による大規模攻撃が懸念されるなか、市民の不安と警戒心が高まっている。

(報告:山岸直人)

国際取材部
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