人気ロックバンド「L’Arc-en-Ciel(ラルク・アン・シエル)」のコンサートチケットをめぐり、購入した座席と実際の座席が違うと訴える人が続出。

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消費者庁は16日、コンサートの運営会社などに再発防止を求める措置命令を出した。

SSアリーナ席のチケットを買ったのに…

トラブルは、去年5月。

東京ドームで行われた、結成30周年記念ライブで起きた。

コンサートの直前に、座席の変更が発表されたのだ。

こちらは、チケット販売開始当初に公開された座席図。

アリーナの最前エリアはW会員シート、アリーナ後方はSS席、1階スタンドはS席、バルコニーと2階スタンドがA席となっていた。

ところが、この図が公演3日前になって、突然変更。

1階スタンドは全てS席だったはずだが、1階スタンド前方もSS席に変更されている。

S席の一部が、SS席に変わっていたのだ。

ステージに近いSS席の「1階アリーナ席」を購入したはずが…
ステージに近いSS席の「1階アリーナ席」を購入したはずが…

その結果、一部の客はステージに近いSS席の「アリーナ席」を購入したはずが、実際は 「1階スタンド席」になってしまったという。

実際は 「1階スタンド席」に…
実際は 「1階スタンド席」に…

また、A席だったはずのバルコニーと2階スタンド前方はS席に変更。A席は2階スタンド後方のみに変わっていた。

ファンからはSNSに怒りの声

チケットを購入したファンからは、予告もなく変更されたとSNSに怒りの声が…。

「アリーナ席とったのに、知らないうちにスタンド席に変わっていた。ショックが大きすぎる」

「2万円も出して予定した席と違う席に座らされたら誰でも怒る」

チケットの金額を比較すると、SS席が2万2000円なのに対し、S席は1万6500円と、5500円も差額がある。

ところが、ライブの公式ホームページ座席図をよく見てみると…。

座席図の下の部分に「座席図はイメージとなります。ステージや座席レイアウトは予告なく変更される場合がございますので…」と書いてある。

SS席の数は3300席だったのに対して、1日の公演で7200席分販売していたということで、消費者庁には相談や苦情の連絡が多数寄せられていた。

この問題を受けて16日、消費者庁は景品表示法違反にあたるとして、コンサートの運営会社など3社に、再発防止などを求める措置命令を出した。

これを受け、マネジメント会社は、ホームページで「再発防止に向けて全力で取り組み、お客様からの信頼回復について務めて参ります」と謝罪コメントを発表している。

(「イット!」2月16日放送)