暗闇に浮かび上がる、真っ赤な炎。火の粉も舞っている。

立ち上る巨大な煙が、火災の大きさを物語っていた。
未明の火災で住宅全焼 女性と母親が…
2月7日午前2時前。愛知県愛西市の住宅から火の手があがった。

未明の火災に消防車8台が出動。消火のため煌々とライトが照らされ、現場となった閑静な住宅地は騒然となった。
近所の人は、目の前まで火の手が迫ってきたと話す。

近所の人:
寝ていたらまぶしくなって、目の前に火があった。火が数センチのところまで来ていた。カーテンは溶けていた。

火は3時間あまりで消し止められたが、火元とみられる木造2階建て住宅など、2棟が全焼。隣接する住宅2棟にも燃え広がった。

当時、火元の住宅には植手純子さん(83)と50代の娘がいたとみられていて、7日午後、焼け跡からこの2人とみられる遺体が見つかった。

未明に起きた火災は、出火から約1時間半後に急展開を迎えた。
「妻を殺して火つけた」怒号が頻繁に
警察は現場の近くで、無職の小塚勝也容疑者(64)を放火の疑いで逮捕した。

火元の住宅に住む50代の女性と、内縁関係にあったという小塚容疑者。

警察の調べに対し、殺害をほのめかす供述をしているという。

小塚勝也容疑者:
(内縁の)妻を殺害して、家に火を付けた。

3人でこの家に同居していたという小塚容疑者。近所の人は、小塚容疑者が女性の母親に対し、虐待をするような“怒号”を頻繁に聞いていた。

近所の人:
(小塚容疑者が)義理のお母さんを虐待していた。「なんとかするんだよ」と言って、お母さんが「はい…」といった感じの声。聞こえてくる声は、しごきみたいな。何をやってるのかなと。
さらに火災が起きる直前には、言い争う声も聞こえたという。

警察は殺人の疑いも視野に、放火に至るまでの経緯を調べている。
(「イット!」2月7日放送)