海の難所でまた衝突事故が起きてしまった。

来島海峡でまた衝突事故発生

多くの船が捜索を続ける現場。海面には大量の油が漂っている。

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2月2日の夜7時半すぎ、愛媛・今治市沖の来島海峡付近で起きた、貨物船同士の衝突事故。

このうち、三重・鳥羽市の「せいりゅう」は沈没。乗組員5人のうち、3人は救助されたが、6日 船長の男性が遺体で発見された。1人はまだ行方不明だ。

一方、愛媛・今治市の「幸栄丸」は、船の前方が大きく壊れたものの、乗組員4人は全員無事だった。

2隻が衝突したのは、来島海峡の西口付近。

この近くでは、2021年5月にも貨物船と外国籍のタンカーが衝突して、3人が死亡。

さらに、その5カ月後にも事故が起きている。

なぜこの付近で事故が起こるのだろうか。
潮の流れが速く、流れによって航路が変わるという来島海峡。
船長を務めた経験を持つ専門家は…

海事補佐人 鈴木邦裕さん:
潮の流れに乗って走る道を決めるので、航路を走っている時には行き違いは起こらない。
むしろ海峡の出入り口こそ、事故が起こりやすい。出入りする場所では、航路が交差することで、衝突は時々起こるわけですね。交通量が非常に多いから、交差する頻度は高いですよ

海上保安部は二人の捜索を続けるとともに、事故の詳しい状況を調べている。

(「イット!」2月3日放送より)