政府は2023年5月8日から新型コロナの感染症法の位置づけを「2類相当」から「5類」へ引き下げる方針を示した。私たちが長く付き合う季節性インフルエンザと同じ対応になる見込みだ。この5類引き下げによってさまざまな制限が緩和されることになりそうだが、なかでも、マスクの着用が「個人の判断」に委ねられることになる。新規感染者数が減少傾向となっている宮城県内の高校生に話を聞いた。

“ぶっちゃけ そんなに変わらない”

宮城県仙台市太白区の仙台向山高校。生徒たちの高校生活はずっとコロナ禍。マスクを着けているのが当たり前。それでも少しずつ、シチュエーションによって着けるか着けないか選べる機会が増えてきた。

この記事の画像(4枚)

生徒:
外したい

生徒:
ぶっちゃけ外しても外さなくても、そんなに変わらない

生徒:
一生懸命やっているとくずれるから、そういうのを人に見られるのが嫌

5類引き下げ「個人の判断」

政府はマスク着用について5類引き下げに伴い、屋内、屋外問わず「個人の判断に委ねる」ことを基本とするよう見直す方針。いま、学校生活でみんながそろってマスクを外すのは昼食の時間だけ。そこで、「マスクの着用」について本音を聞こうとしたら…。マスクに手が…。

記者:
なんで今マスクを…

生徒:
それが普通になってきたから

会話をするときはマスクを。コロナ禍3年で生まれた“新しい生活様式”が当たり前に。では5月8日以降、「個人の判断」でとボールが投げられたら、みなさんはどうする?

生徒:
マスクして不自由さ感じる?感じないかも

生徒:
高校になってから人前でマスクを外すことがなかったので、顔を出して抵抗をもたれるのは個人的に嫌だし、感染対策の面でも着けていたいけど、人にどう思われるか分からないので着けていたい

生徒:
お互いの顔見てコミュニケーションができるようになって、もっと人のことを知れていい

マスクをめぐるルールがどう変わるのか。今後も議論を呼びそうだ。

阿部勝 教頭先生:
個人の自由判断、価値観があるから受け入れて。笑顔あふれる表情で笑顔がいっぱいになり、笑顔がはじけるところが見られればいい

(仙台放送)

仙台放送
仙台放送

宮城の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。