国会への欠席を続けるNHK党のガーシー参院議員は30日、尾辻参院議長が国会の出席を求める招状を74年ぶりに出したことについて、「また新しい歴史を刻んだ」「悪名は無名に勝る」などと投稿した。

ドバイに滞在しているガーシー氏は、2022年7月に初当選した後も国会への欠席を続けて、通常国会にも当面の間欠席する考えを示している。

尾辻参院議長は30日、NHK党の浜田政調会長と国会内で面会し、国会欠席を続けるガーシー氏に「国会の召集に正当な理由なく応じないと認めるので、国会法第124条の規定により出席を求める」とする招状を渡した。

ガーシー氏に対し出された招状
ガーシー氏に対し出された招状
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国会議員に対して招状が出されたのは1949年に1例あるのみで74年ぶり。

招状を受けて、ガーシー氏は30日夕方、自身のSNSに「不登校な子供に寄り添わず、形だけ出てこいとアピールする能力なしの先生らとかわらない」とした上で、「74年ぶりってオレはハレー彗星か!」「また新しい歴史を刻んだ」「悪名は無名に勝る」「なにも刻まずやめてく議員よりは100倍ましか」などと投稿した。

さらに、ガーシー氏は「ほかの来ていない議員も懲罰してほしい」「政治家も、こんな事議題にして議論するために政治家になったわけではない」など持論を展開した。

国会法では、招状を受け取った日から7日以内に国会に出席しなければ、懲罰委員会に付されることとなり、ガーシー氏に懲罰を科される可能性が強まっている。また、欠席を理由に懲罰委員会にかけられれば、初となる。

政治部
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