顎の骨が折れた、生後間もない娘を放置し、死亡させた罪などに問われている母親の裁判員裁判。

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1月26日、さいたま地裁で開かれた判決公判で、母親に懲役6年6カ月の実刑判決が言い渡された。

実刑判決が言い渡されたのは、埼玉県美里町の無職・金井あずさ被告(30)。

右:金井あずさ被告(30)
右:金井あずさ被告(30)

金井あずさ被告は2020年9月、夫の金井裕喜被告(31)と共に、顎を骨折してミルクが飲めない生後3カ月の四女・喜空(きあ)ちゃんを適切な治療を受けさせずに放置。

全身機能障害で死亡させたとして、保護責任者遺棄致死等の罪に問われていた。

低体重・低栄養の状態で“肋骨も折れて”

司法解剖により当時、低体重・低栄養の状態で、肋骨も折れていたことが分かった喜空ちゃん。

検察側は、「喜空ちゃんの精神的・肉体的な苦痛は甚大で、被告人の意思決定は強い非難に値する」として、懲役8年を求刑していた。

これまでの裁判では、起訴内容を概ね認め、謝罪の言葉を述べていた、あずさ被告。

26日の裁判でさいたま地裁は、
「娘のミルクの飲みが悪く、体重が増えていないのを認識しながら、適切な処置を受けさせなかった」
と犯行の悪質さを指摘。

あずさ被告に、懲役6年6カ月の実刑判決を言い渡した。

あずさ被告と共謀した夫の裕喜被告は2022年、一審で懲役10年を言い渡され、控訴している。

(「イット!」 1月26日放送)