ムード歌謡のコーラスグループ「純烈」に、2023年元日加入した長崎県・波佐見町出身の岩永洋昭さん。40代の新たな挑戦は大変なこともあるが、全力投球で向き合っている。
岩永さんの初めてのショー出演の舞台裏を見せてもらった。
初めての大舞台に“大汗”
ムード歌謡のコーラスグループ「純烈」。2007年に結成され、いまや「スーパー銭湯アイドル」として大人気だが、メンバーの小田井涼平さんが2022年の大みそかに卒業。
その後任として2023年元日に新たに加わったのが、同じ事務所に所属している波佐見町出身の俳優・岩永洋昭さんだ。
本番10分前。岩永さんは初めてのショーに臨もうとしていた。
純烈・岩永洋昭さん：
緊張するばい
純烈・白川裕二郎さん：
俺も緊張で震えている
純烈・岩永洋昭さん：
うそだ（笑）
加入から9日。この日は福岡市のホテルでディナーショーに出演し、純烈として初めての大舞台だが、リハーサルからわからないことばかり。リーダーの酒井一圭さんから、ステージでの動きに指導が入る。その指導に岩永さんも汗をかきながら、必死にこたえる。
テレビ長崎・吉井誠アナウンサー：
汗がすごいですね
純烈・岩永洋昭さん：
もともと汗っかきなので。緊張でなおさら。だだもれ
控え室に戻っても、確認は続く。
純烈・後上翔太さん：
めちゃくちゃ（練習を）やっているから、お客さんの前に立ってするのが何よりもいいステップになるし、大丈夫。
純烈リーダー・酒井一圭さん：
とにかく一生懸命やってくれれば、必ず胸をうつ方がいらっしゃると思う。「チャレンジしてる俺をみてくれ」ということが生きざま。もう岩永物語が始まっているのだから
波佐見町生まれの岩永さんは高校まで地元で過ごし、大学の時に福岡でモデルデビュー。その後、拠点を東京に移した。
仮面ライダーシリーズへの出演や人気アニメで主人公の声を務めるなど、俳優や声優として活動してきた岩永さんにとって、純烈への加入は本人も予想していなかった43歳の一大転機だった。
注目の長崎人・岩永さんにインタビュー
そんな岩永さんにいまの心境を聞いた。
テレビ長崎・吉井誠アナウンサー：
こんにちは。身長がさすがに高いですね
純烈・岩永洋昭さん：
187cm。グループ最長身
テレビ長崎・吉井誠アナウンサー：
大舞台を前に、今の気持ちは？
純烈・岩永洋昭さん：
緊張して吐きそう。役者として1,000人以上の規模の舞台でやったことはあるが、それとは全く別物だなという感じで。ましてやソロもいきなり歌えといわれて、プルプル震えている。それも僕だから隠さずにやろうかなと思っている
テレビ長崎・吉井誠アナウンサー：
純烈への加入が決まった時の気持ちは？
純烈・岩永洋昭さん：
家族も友達も喜んでくれた。本当は俳優一本で上がっていきたかった。この世界では顔と名前を売らないとやりたいこともできないというのが、ここ10年くらいで身に染みていて、くすぶっている状態だったので「これはチャンスだ」と思った。大変というのは目に見えていたが、いただいたチャンスを生かさない手はないなというのが本心
テレビ長崎・吉井誠アナウンサー：
地元・波佐見町には帰っている？
純烈・岩永洋昭さん：
コロナになってからは一度も帰れていない。それまでは年に一回ぐらいは墓参りぐらいはと思って帰ってはいたが
岩永さんの母親・緑さんは4年前の2019年に他界。
テレビ長崎・吉井誠アナウンサー：
純烈加入を、お墓参りで亡き母にどう伝えたい？
純烈・岩永洋昭さん：
予期せぬ、とんでもない人生だが、喜んでくれる人が一人でもいるならやりがいもあるし、「がんばるね。見守っていてください」と
ふるさとで凱旋ライブを…
純烈としてはまだ走りだしたばかりの岩永さんだが、ふるさと・波佐見でかなえたい夢があるという。
純烈・岩永洋昭さん：
（波佐見は）やっぱり原点。「夢は紅白 親孝行」が（純烈の）キャッチフレーズ。親はもういないが、孝行という意味で、自分を育んでくれた地元（波佐見）にもいずれ純烈として凱旋ライブをして恩返しをしたいという気持ちはある
テレビ長崎・吉井誠アナウンサー：
その凱旋ライブは、ぜひ見てみたいですね
岩永さんはモデルとして、俳優として商売道具である身体をベストの状態に保つため、20年以上ほぼ毎日、自重トレーニングを欠かせないという。
身体づくりに余念がない岩永さんだが、純烈になって一番大変なのは「ダンス」。指導者を付けて練習し、家でも鏡の前でずっと踊っているが4人で踊ったのはまだほんの数回なので
フォーメーションが難しいという。
2023年2月8日に岩永さん加入後の初めての新曲「だってめぐり逢えたんだ」がリリースされる。
43歳で新たなステージに挑戦する長崎県・波佐見町出身の純烈の新メンバー岩永洋昭さん。これからどんな岩永物語を描くのか、注目したい。
（テレビ長崎）
