神奈川県の鎌倉市と藤沢市と結ぶ江ノ島電鉄。通称「江ノ電」。

そのダイヤが71年ぶり改正されることになり、利用する住民たちから、困惑の声が上がっている。

江ノ島電鉄のダイヤが71年ぶりに改正へ
江ノ島電鉄のダイヤが71年ぶりに改正へ
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70代女性:
あー知らない、それは知らない。

まだ十分には知られていないダイヤの改正。利用者が心配するのは、体に染みついたダイヤが変わり、生活リズムが乱れてしまうこと。

「どうしましょうって感じです」
「どうしましょうって感じです」

60代女性:
物心ついた時からずっと体が覚えていたんですけど、どうしましょうって感じです。

60代女性:
時刻表を見ながら行くしかない。みんなたぶん暗記してるので。

3月18日からのダイヤ改正では、各列車の運行間隔がこれまでの12分から14分に変わる(深夜・早朝を除く)。

鎌倉駅に掲示されている時刻表は、数字がきれいに揃っていて覚えやすい。

鎌倉駅に掲示されている時刻表
鎌倉駅に掲示されている時刻表

SNSではこんな声も上がっていた。

「“7えの”とか“8えの”とか、クラスで集合時間を決めていた」「15分間隔にすれば“8えの”ルールが使えるのに」

8時00分発の電車を“8えの”などと呼ぶ、ローカルルールが成立しなくなることを残念がる声。

そもそも、なぜ今回、71年ぶりにダイヤを改定をすることになったのか?

江ノ島電鉄 阿由葉圭介総務課長:
ダイヤに余裕を持たせて、遅延させないということを目的に改定させていただく。

新型コロナの影響で、乗客が減少したことも背景にあるという。

30代女性:
本数が減って(乗車時間が)伸びるんですね。藤沢までも時々乗るので、結構長いんですよ。

駅への停車時間も見直し
駅への停車時間も見直し

また駅への停車時間も見直され、鎌倉駅から藤沢駅に向かう場合の乗車時間が、34分から37分へ。

「ほとんどのお客さまには関わってこないのではないか」
「ほとんどのお客さまには関わってこないのではないか」

江ノ島電鉄 阿由葉圭介総務課長:
通勤でご利用される主なお客さまが、途中の駅からお乗りになりますので、ほとんどのお客さまには関わってこないのではないか。

江ノ島電鉄は、乗車時間に関する影響は少ないとみている。

(「イット!」1月24日放送)