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激しいブリザードが吹きすさぶ、地球上で唯一、どこの国にも属していない大陸・南極。

世界各国から観測隊が集まる “温暖化問題の研究拠点の最前線”で、日本の観測隊による「世界的な発見」が、80年越しで実を結ぼうとしていることが分かりました。

世界の一年ごとの平均気温は、100年の間に0.74℃上昇しています。

「地球温暖化」によって、南極の氷は加速度的に消失。その消失量は、年間2190億トン(2012年~2017年)。2012年以前と比べると、約3倍のスピードで消失しています。

南極では、温暖化によって大気中の水分量が増えたことで、降雪量が増加。

それにより観測隊は、ブリザードや雪の下に隠れたクレバス、クラックの危険にさらされています。

そんな中、いま再び脚光を浴びているのが、日本の南極観測隊による世界初の大発見「オゾンホール」です。

1982年に発見され、1987年にはオゾン層に穴を開ける「フロンガス」が国際的に規制されました。これにより、2019年にはオゾンホールは縮小傾向に。
そんな中、2023年1月に国連の機関が「2066年ごろ、オゾンホール出現前の水準に回復する見通し」だと発表しました。

フジテレビ南極取材班・大塚隆広記者
フジテレビ南極取材班・大塚隆広記者

「温暖化」問題解決に向けて、南極観測隊はさらなる研究・観測を進めていきます。

(めざまし8 「わかるまで解説」より1月24日放送)