2022年秋にデビューした秋田県産米の新品種「サキホコレ」。その新米のおいしさを楽しめるスイーツが、秋田・藤里町唯一の菓子店で誕生した。賞味期限はなんと10分。こだわりの秘密とは…。
特徴は見た目の美しさ・しっかりとした粒感
「サキホコレ」は、米どころ・秋田が9年かけて開発したブランド米だ。名前には「多くの人にエールを届けたい」という願いが込められている。輝かんばかりの白さとつや…、この見た目の美しさと、しっかりとした粒感が特徴だ。
横手市出身・壇蜜さん：
かんで、じわっときて、脳に「コメが来たぞー！」と味覚が直撃する
秋田県農林水産部 秋田米ブランド推進室・本郷正史室長：
加工品においても高級・上質のイメージで統一感のある取り組みを進め、話題を創出することでサキホコレの認知度やブランド力の向上にもつなげてまいりたいと思います
菓子や酒、それに総菜など、コメの販売と同時に、サキホコレを使ったさまざまな加工品が誕生している。
「サキホコレ」の米粉を使ったスイーツも
世界自然遺産・白神山地の麓、藤里町では、サキホコレがスイーツに変身。町唯一の菓子店・菓子工房エスポワールは、地元の食材を使ったスイーツを製造・販売している。
佐藤愛純アナウンサー：
サキホコレを使ったスイーツがあると聞いたが…
菓子工房エスポワール・菊地隆宏さん：
サキホコレの新米のおいしさを閉じ込めたロールケーキです
佐藤愛純アナウンサー：
真っ白、きれいですね
サキホコレの米粉を使用したスポンジは、コメそのもののような白さで、表面には稲穂のような模様が施されている。
賞味期限はわずか“10分”!?
ところで、「新米のおいしさを閉じ込めた」とは、どういうことなのだろうか？
菓子工房エスポワール・菊地隆宏さん：
お米はとれたてのものがおいしいと言われていますので、この時期限定というところで、そのおいしさをロールケーキに閉じ込めました
賞味期限はなんと10分！ 何度も試食を重ね、この瞬間の味わいを作り上げた。
佐藤愛純アナウンサー：
生地がもちもち、クリームもなめらかで、しゅわっと溶けていった
脳や体の疲れに…体に優しいこだわり
調理室で、その「おいしさ」と「賞味期限」の秘密を探った。真っ白なスポンジの主な材料は、米粉と卵白だ。コメ自体の味わいと白さを表現するため、バターや卵黄は使わない。
焼き上がったスポンジにたっぷりのクリームを広げ、巻くと…完成!?
佐藤愛純アナウンサー：
ケーキ、どうするんですか？
菓子工房エスポワール・菊地隆宏さん：
スポンジとクリームのなじみをよくするために、いったん冷蔵庫に入れて休ませます。そのあと冷凍にした状態で皆さまにおいしさを届けられたらというところです
ロールケーキは時間・場所を問わず、作りたてのおいしさを味わえるよう、冷凍して販売される。食べ頃は、解凍後10分以内…ということで、賞味期限は10分だ。
また、クリームには、体に優しいこだわりがあり、地元・白神山地で生まれた乳酸菌「白神ささら」が入っている。脳や体の疲れを緩和する効果があるとか…。
菓子工房エスポワール・菊地隆宏さん：
「地元の素材はおいしいものがたくさんあります」と、そのおいしさや藤里町の良さを伝えたいという思いで、お菓子作りを進めているところです。人にエールを伝えたいというところでご活用いただければと思います
「サキホコレ」に込められた「エール」を乗せて、日本の食卓に咲き誇る存在となるか。秋田の地力が詰まったサキホコレと、そのおいしさが詰まったロールケーキを、ぜひ一度 味わってみてはいかがだろうか。
（秋田テレビ）
