犯行後の潜伏先が判明…

元交際相手の女性を殺害したとして逮捕された男は事件後、偽名を使いネットカフェに潜伏していたことが新たに分かった。

フードを深くかぶり警察車両に乗り込む男。JR博多駅近くで元交際相手の川野美樹さん(38)を殺害した疑いで逮捕された飲食店従業員の寺内進容疑者(31)だ。

この記事の画像(13枚)

1月20日午前9時20分頃、身柄が検察に送られた。

容疑者の後をつける“見当たり捜査員”

“ストーカー行為”を繰り返したすえに、事件を起こした寺内容疑者。

18日、任意同行される直前の寺内容疑者とみられる映像には、目撃情報と同じ、黒いフードをかぶった男の姿を確認することができる。うつむきながら、顔を隠すように歩いている。

その少し離れた後ろを見ると、後を追うように歩いている人たちが…。これは警察の捜査員とみられる。

当時、寺内容疑者は黒いマスクとダテメガネで変装。さらにフードをかぶり、顔をわかりにくくしていた。

それを見破ったのが、顔写真などを元に容疑者を探し出す“見当たり捜査員”と呼ばれる、街頭捜査のスペシャリストだったという。

18日の午前6時ごろ、「中洲付近で寺内容疑者を見かけた」との情報提供を受け、見あたり捜査員が投入され、寺内容疑者を見つけ出した。

川野さんの職場に押しかけ…

同じ飲食店グループで働いていたという川野さんと寺内容疑者。2人が交際を始めたのは2022年の春ごろだったという。

FNNは店の関係者から話を聞いた。

店の関係者:
川野さんがうちのグループでアルバイトしていたのが1年前。グループ内の恋愛なので禁止なんですよね。たぶん2人は隠して付き合っていたのかな。

店に隠して交際していたという2人。しかし2022年10月、川野さんは警察に「携帯電話を取られた。相手とも別れたい」などと“ストーカー被害”を相談。

寺内容疑者は11月、川野さんの職場に押しかけ「なぜ警察に行ったのか?仕事なくなりそうやないか」と迫ったという。

警察は寺内容疑者にストーカー規制法に基づく「つきまといの禁止命令」を出した。

「復縁を求めたが、かなわず刺した」

これがきっかけで、店には警察から“寺内容疑者についての問い合わせ”があったという。

店の関係者:
12月くらいですかね。警察が何かを聞き込みに来たというのを聞いた。そのあとに(2人が)恋愛していたというのを聞いて、警察から探りを入れられるような人物だったんで、クビにしてくれと。

店側から解雇を突きつけられた寺内容疑者。警察の調べに「復縁を求めたが、かなわず刺した」という趣旨の供述をしているという。

(「イット!」1月20日放送分より)