大阪の淀川河口で 死んでいるのが確認されたクジラ。 19日朝、船に乗せられ出発し、午後に紀伊水道の沖合に沈められた。
クジラの「ヨドちゃん」海へ…
記者レポート:
午前4時45分です。クジラをのせた船がゆっくりと動きだし、沖に向かいだしました
日が昇る前、静かに動き出した3隻の船。 淀川を騒がせたクジラ、「ヨドちゃん」ともついに別れの時がやってきた。
この記事の画像(12枚)9日、大阪・淀川の河口、水深2メートルほどの浅瀬に突如表れたマッコウクジラ。
見物人:
あー!潮を吹いた吹いた!ピューッてなった!
見物人:
ぴゅーってすごい!、見ないとアカンって思って来ました
多くの人がその姿を一目見ようと駆けつけた。 しかし迷い込んでから5日目、クジラは海に戻ることなく死んでいることが確認された。
「思っていた以上に大きかった」
海に沈めることとなった亡骸は18日、専門家による調査が行われた。
当初8メートルと言われていたその大きさは、しっぽの先まで入れるとおよそ倍の15.98メートルにのぼり、重さは38トンあった。
調査にあたった専門家は…
国立科学博物館 田島木綿子さん:
意外と、っていうか我々が思っていたよりも大きかった。外傷はなかったですし、迷い込んだっていうには大人だし、病気は今回の調査だと全部は見られなかったので、それも分からないとしか言えないんです
ちなみに、今回話題にもなったマッコウクジラからしか作られない、非常に貴重な香料「龍涎香(りゅうぜんこう)」は発見できたのか?
国立科学博物館 田島木綿子さん:
龍涎香っていうのは、ちょっとさりげなくは探してはみたんですけども、なかったですね
船に引っ張られるかたちで紀伊水道沖へと運ばれたクジラ。 迷い込んだときとその姿は大きく変わり、両脇には8つのコンクリートブロック、合計30トンほどの重りがつけられた。
大阪市によると午後3時、予定通りクジラは海へと沈められた。
(関西テレビ「報道ランナー」1月19日放送)