東京湾に現れた茶色い生物。気持ちよさそうに寝ている生物は、“トド”。
専門家によると、トドが東京湾に入ることは、非常に珍しいという。

羽田空港近くで寝ているのは“トド”

1月17日、カメラが捉えたのは、岸に横たわる茶色い生物。

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取材班がこの茶色い生物を発見したのは、羽田空港近くの東京湾。

15日、友人とボートで釣りをしていた男性が動画をSNS上に投稿し、話題になっていた。

目撃者:
最初は驚きましたね。こんなのいるんだと思って見ていましたけど、2メートルくらいありましたね。かわいいなと思って撮っちゃいました。

この生物について、海洋生物に詳しい専門家は“トド”ではないかと指摘。

鴨川シーワールド海獣展示三課・加納幸司課長:
“トドの幼獣”ではないかと思われます。大きさ的には“メスの成獣”という可能性も否定はできない。

毛や手足の短さなどからトドの可能性が高いということだ。

“北の群れ”とはぐれて東京湾に

FNN取材班が撮影していると…、

体を反らせたり、口を大きく開けながら体をさするなどしていた。

この愛くるしい表情。気持ち良さそうに寝ているようだ。

一体どこからやってきたのだろうか。

鴨川シーワールド海獣展示三課・加納幸司課長:
ベーリング海といった北太平洋に生息しているんですが、11月から5月にかけて北海道周辺までは回遊して姿を見ることはできる。

もともといた群れからはぐれて、徐々に南下したのではないかと見られている。

2014年に千葉県の外房でトドのメスが発見され保護されたことがあるものの、トドが東京湾に入ることは非常に珍しいことだという。

(「イット!」1月17日放送より)