野菜やキノコをたっぷり使った栄養満点の「どんぶり」に、ギョーザの皮を使ったかわいらしい「ピザ」。
実はこれらは、“アルモンデ”と呼ばれる料理。
新たに食材を買わずに、その日あるもので工夫して作る料理。人呼んで“アルモンデ”。料理SNSの「スナップディッシュ」でも、“アルモンデ”の投稿が急増している。
スナップディッシュ広報担当 落井麻紀さん:
値上げの影響もありまして、投稿数は2022年の1年でそれまでの4倍以上に増えています。
そこで、「値上げラッシュで注目度アップ!“アルモンデ”の魅力」をココ調する。
街で聞いた!自宅食材でアルモンデ
早速、街で調査開始。「どんなアルモンデを作っているか」を聞いてみた。
街頭インタビュー:
鶏肉がないときにツナ缶で親子丼を作ります。卵とタマネギは常備してあることが多いから楽ちんです。
街頭インタビュー:
豆腐をすりつぶして生卵を入れて混ぜてレンチンするだけ。お好み焼きみたいな感じで、トッピングしたらヘルシーなお好み焼きになるので、もうアルモンデ。
街頭インタビュー:
ギョーザの皮で作るピザ。その時あるもので、ウインナーとかベーコンでもいろいろのせてやりますね。
街頭インタビュー:
この前、レンコン団子を作った。レンコンをミキサーにかけて、片栗粉と合わせて焼く。めんつゆを水溶き片栗粉でとろみをつけて、かけて食べる。
余りがちな食材は何?調理法と共にTOP3紹介
アルモンデの魅力で多く聞かれたのが、「余った食材を整理できる」という意見。
では、どんな食材がよく余るのか?
街で聞いた、余りがちな食材トップ3!(ココ調 都内60人アンケート)
余りがちな食材、3位は「キャベツ」。
キャベツを使った“アルモンデ”が「キャベツシューマイ」。皮の代わりに、千切りにしたキャベツを使ったアイデアレシピだ。
余りがちな食材の第2位は、1本で安いと思って買って残っちゃう「ダイコン」。
そのダイコンを使った“アルモンデ”が、薄切りにしたダイコンをギョーザの皮に見立てた「ダイコンギョーザ」。
そのお味は?
德田聡一朗 アナウンサー:
お!さっぱりしています。ダイコンの触感がシャキシャキしていて、その中からジューシーな肉汁が出てきて相性抜群。これ好きかも。
余りがちな食材の第1位は、鍋にした時に残りがちな「ハクサイ」。
こちらの“アルモンデ”は、ご飯の代わりにハクサイを使った「ハクサイのり巻き」。
さらに、キャベツの代わりにハクサイを使った「ロールハクサイ」も!
德田聡一朗 アナウンサー:
ハクサイがかなり肉厚で、歯ごたえがしっかりしています。ロールキャベツ大好きなんですけど、このロールハクサイは知らなかった。こんなにおいしいんですね。
時間の節約・食材を無駄にしない・料理を楽しめる“一石三鳥”
SNSにも数多く投稿されているのが、「アルモンデのお弁当」だ。
福岡県に住む新婚の愛可さんも、ご主人や自分のために、よくアルモンデ弁当を作っているという。
アルモンデ弁当を作る愛可さん:
冷蔵庫を朝見て、これ余っているな。これとこれで何とか作れるな、みたいな感じ。
そのお弁当を見てみると…。
卵は、目玉焼き、スクランブルエッグ、卵焼きに。
ほうれん草は、中華だれあえ、おひたし、ナムル。
同じ料理にならないよう、工夫されている。
ご自宅の冷蔵庫を撮影してもらうと、「週末に食材をまとめ買いすることもあり、結構パンパンです」と、冷蔵庫の中は野菜や卵などがぎっしり。
さらに冷凍庫には、使いかけの魚や肉、作り置きのハンバーグなどが、袋に名前を書いて丁寧に保存されている。
アルモンデ弁当を作る愛可さん:
アルモンデにすることでコスト的にもメリットがあると思うので、うちでは欠かせないです。
埼玉県に住む横山恵さんも、子供のお弁当も作るため、普段からよくアルモンデを作っているという。
冷蔵庫を見せてもらうと、中は作り置きの料理などがぎっしり。
埼玉県在住 横山恵さん:
作ったものは密閉保存容器に入れて、わかりやすいように分けています。
買い物に行くと以前より値段が上がっているのが気になるので、あるものとか代用できるものは買わずに、それを生かす。
この日の夕食は?
埼玉県在住 横山恵さん:
きょうははんぺんと木綿豆腐があったので、お肉を使わないつくねを作っていきたいと思います。
普段はひき肉を使ったつくねを作るが、この日は、豆腐とはんぺんを混ぜ合わせ、そこにダイコンの葉と、タマネギを加えて、焼き上げる。
まさに その日あるもので作ったお肉を使わない「つくね風アルモンデ」が完成!
横山さん初挑戦の料理で、初めて家族にふるまう。
育ち盛りの息子、然くん(14)の反応は?
息子・然くん(14):
食感がなんかいい。
埼玉県在住 横山恵さん:
肉が入っていないって気づいた?
息子・然くん(14):
うん。おいしい。
ひき肉が使われていないことには気づいたが、おいしく食べてくれた様子。
息子・然くん(14):
豆腐とかはんぺんを使っているからだと思うんですけど、食感がよくて、弁当に入れてほしいなと思いました。
埼玉県在住 横山恵さん:
家にあるもので、すぐできるから時間の節約にもなるし、食材も無駄にしない。料理をするのがどんどん楽しくなりますね、次はどうしようかなって考えながらやるから。まさに一石三鳥ですね。
(「めざましテレビ」1月17日放送分より)