天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、今年も、きょう元日に行われる「新年祝賀の儀」に臨まれる。成年皇族として迎えられる2度目のお正月。1年ぶりのロングドレス姿にも注目が集まりそうだ。
2度目の「新年祝賀の儀」
おととしの12月1日に二十歳になり、成年皇族の仲間入りをされた愛子さま。元日のきょう、午前10時から、皇居・宮殿で、両陛下が、岸田総理大臣や衆参両議長、各国の駐日大使などから新年の挨拶を受けられる「新年祝賀の儀」が行われる。


陛下の国事行為であり、両陛下や皇族方が勲章を着用し、最上級の正装で臨まれるこの儀式。去年は愛子さまにとって初めての公務となり、背筋を伸ばし、少し緊張した表情で出席されていた。
3月に行われた成年に当たっての記者会見で、愛子さまは「新年祝賀の儀」を振り返り、「初めてのことばかりで緊張もございましたし、これまで両親から話を聞くだけであった行事に自分が参加しているということには少し不思議な心持ちがいたしました」

「自分が成年皇族の一員であるという自覚が芽生え、個々の行事に責任感を持って臨まなければならないと感じた瞬間でございました」と述べ、緊張や身の引き締まる思いを感じたことを率直に明かされていた。
きょうは2度目の出席なので、式次第などを改めて確認の上、去年の経験を思い起こしながら万全の準備で松の間に立たれることになるだろう。
今年もティアラの着用はお控えに
成年の際に大きな注目を集めた愛子さまのティアラ姿。コロナ禍を考慮して新調せず、陛下の妹で愛子さまにとってはおばにあたる黒田清子さんから借りられたティアラは、穏やかに微笑まれる愛子さまの頭上で品格ある輝きを放っていた。


例年、「新年祝賀の儀」には、皇后さまをはじめ女性皇族方はローブデコルテという最も格の高いロングドレスにティアラを着用して臨まれるが、一昨年、去年に引き続き、今年も着用を控えられることになった。宮内庁によると、感染者数が多い状況が続くコロナ禍を考慮した両陛下の判断だという。
1年ぶりのドレス姿 今年は2日連続
大学3年生の愛子さまは学業優先なので、ドレス姿で臨む平日の宮中行事には出席されていない。週末などにロングドレスで参列されている宮中祭祀は取材や撮影が無く、飲食を伴う宮中晩餐会などもコロナ禍で行われていないため、愛子さまのロングドレス姿を拝見出来るのは去年の元日以来1年ぶり。

今年もティアラは無いものの、1年ぶりのローブデコルテ姿となるほか、明日3年ぶりに実施される「新年一般参賀」も、「デイドレス」と呼ばれるロングドレス着用の行事で、愛子さまは初めて出席されることになっている。
コロナ禍以降初めての一般参賀は、密集を避けるため、事前応募で抽選に当たった人しか会場に入れないが、宮殿のベランダに立ち、両陛下の隣で集まった人たちに手を振られるご様子は、ニュースやこちらのオンラインサイトで詳しく紹介していく予定だ。この正月は、2日連続となる愛子さまのドレス姿にも注目してみたい。
(フジテレビ社会部・宮内庁担当 宮﨑千歳)