事件から10ヶ月で逮捕

ストレッチャー乗って京都伏見警察署に入るマスク姿の青葉真司(42)容疑者。顔や腕にはやけどの痕があり、事件直前の様子とは様変わりしていた。

京都アニメーション第1スタジオに火が放たれたのは2019年7月。警察などによると、青葉容疑者は3階建ての建物の中心部にあるらせん階段付近にガソリンをまき放火した。

建物内には70人の社員がいたが、33人は逃げることができず中で亡くなった。37人は脱出することができたが、3人がその後亡くなり1人は今も入院している。

一方、青葉容疑者は全身の9割に重いやけどをして一時重とくな状態に。

医療チームが取材応じ「真相解明のために」

事件から2日後、高度な治療を受けるため大阪府の近畿大学病院に転院し、約4カ月間皮膚移植などの治療を受けた。

この時治療にあたった医療チームが初めてFNNの取材に応じ当時の心境を語った。

「被害にあった方とそのご家族のために真相を解明しなければならないと考えていました。患者の状態を回復させる病院としての責任を果たすべく治療を行いました。犠牲になった方々、被害にあった方々とそのご家族のために真相解明が進むことを願っています。」

取り調べ応じ容疑認める

京都府警 川瀬敏之捜査一課長:
今後、被疑者の取り調べを中心に捜査を進め事件の全容解明に努めます。

取り調べに素直に応じ落ち着いた様子だったという青葉容疑者。

「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思い実行した」と容疑を認めているが、一方で反省や謝罪の言葉は特に述べていないという。

遺族の思い

事件で犠牲となった津田幸恵さんは約20年間「映画けいおん!」や「涼宮ハルヒの憂鬱」など多くの作品の繊細な色使いを支えてきた。

津田幸恵さんの父 伸一さん:
ずっとこの10カ月間ひどい悲しみに悩まされているんですけど、そんな中で私自身は犯人対して恨みとかそういう感情は持ちたくない。悲しみだけで十分じゃないですか。十分すぎるほどです。そんな中に、人に対してどうこう思う心があればその分ものすごくしんどいと思うんですよね。たぶんそんな状態になったら生きていけません。

今後は治療しながら取り調べへ

凄惨な事件をなぜ起こしたのか。青葉容疑者はこれまでの任意の事情聴取に対して、「多くの人が働いている第1スタジオを狙った。どうせ死刑になる」と話していた。

27日夕方青葉容疑者の身柄は医師が常駐し医療設備が整った大阪拘置所に移された。

警察は今後治療を進めながら動機の解明など慎重に調べを進める方針。

(「Live News it!」5月27日放送)