年の瀬に来て秋葉復興相の処遇問題が再燃している。

12月23日、石川県の漁業関係者から最高級のズワイガニと寒ぶりを贈られ、岸田首相は輪島塗の重箱で試食し笑顔を見せていたが、その胸中は…

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岸田首相:
すごいね、金持ちになった気分。甘み、うまみ、違いますね。濃厚な感じで…

食レポを披露するなど、一見リラックスした様子の岸田首相だったが、頭が痛いのは秋葉復興相の処遇だ。

秋葉復興相をめぐっては、選挙での“影武者疑惑”や、秘書に違法な報酬を支払ったとされる疑惑など、問題が噴出していた。

立憲民主党・渡辺議員:
少なくとも“秋葉4号”までは存在したと。

このように、先の国会では、野党から集中砲火を浴びていた。

こうした中、岸田首相が来年1月下旬にも召集される通常国会を前に、早ければ年内にも秋葉大臣を交代させる検討を進めていることが分かった。

なぜ、今なのか?

自民党内の関係者からは「来年また、秋葉さんの影武者5号とか6号とか出てきちゃうでしょ?その前にやめさせてあげたほうが本人のため」「来年空気を変えるためにも、一刻も早く交代させた方がいい」などの声が挙がっているという。

交代の可能性について、秋葉大臣本人は…

秋葉復興相:
私が決めることではありませんので、コメントできません。とにかく復興が実感できるように、しっかりと政策を前に進めていく。このことに尽きるんだろうと。

複数の関係者によると、秋葉大臣のほか、性的少数者を差別するような発言で謝罪した杉田水脈総務政務官などを交代させる案が浮上しているという。

立憲民主党の泉代表は、こうした動きをけん制している。

立憲民主党・泉代表:
いつ辞めさせるのかをよく見ておいていただきたい。遅れれば遅れるほど、岸田政権の甘さというものがより強調されていく。

また、岸田政権で主要ポストを外された二階元幹事長は、23日の番組収録で「内閣改造もやるならやってみればいい」と話す一方、「何を国民の皆さんに訴えるか、積極的な呼びかけがなく、ボーッとやっていたのではだめだ」と、くぎを刺した。

閣内の不安材料をなくし、支持率の回復につなげたい岸田首相。いつ人事を行うのか判断が注目される。

(「イット!」12月23日放送分より)