12月は、駆け込みでふるさと納税をする人が多いのでは? 2022年のトレンドと、年末ならではの注意点を紹介する。

2022年ふるさと納税のトレンドを調査

そもそもふるさと納税とは、応援したい自治体に寄付すると、「返礼品」として特産品などが受け取れる制度。寄付金のうち、2,000円を超える分については、翌年の所得税や住民税から控除される。つまり、実質負担2,000円で返礼品を受け取ることができる。しかし、サイトを見ると何十万点もの返礼品があって迷う人もいるのでは? そこで2022年のトレンドを調査した。

どんな返礼品をもらっているのか? 街では次のような声が聞かれた。

女性:
北海道の紋別市からホタテを

女性:
(高知県から)美容液をもらいました

女性:
(去年は)もつ鍋。ことしももうしないとなと思っているんですけど

食べ物に人気が集まる一方で、多くの返礼品事業者を取材し掲載している、ふるさと納税専門誌「ふるさと納税ニッポン!」の嶋田編集長に聞くと、2022年はある変化があるという。

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ふるさと納税ニッポン!・嶋田周一郎編集長:
トイレットペーパー、ティッシュ、タオルなどを頼む寄付者も、ことしに関しては多く見受けられます

物価高で、日用品を返礼品として選ぶ人が増えているという。また、人気が高まっているのが体験型の返礼品だ。

ふるさと納税ニッポン!・嶋田周一郎編集長:
旅行券や体験型と言われる、自治体に行って何かを体験したり伝統工芸を体験したり、旅館に泊まったりという返礼品もことしは増えてきていると思います

人気の返礼品 “三種の神器”

それでも、安定した人気を誇るのは…。

ふるさと納税ニッポン!・嶋田周一郎編集長:
三種の神器という人気の返礼品がありまして、「肉、米、カニ」の3つです

ということで、“三種の神器”から、嶋田編集長が本気でおすすめする返礼品を聞いてみた!

まずは肉部門。

ふるさと納税ニッポン!・嶋田周一郎編集長:
肉は、宮崎牛一択かなと思っています。(ふるさと納税は)いつも食べているものより1個、2個プラスアルファでランクを上げたいという方がいるので、宮崎牛がぴったりかなと

米部門は、力を入れている新潟県の中でも南魚沼市のコシヒカリ。豊富な雪解け水と肥沃(ひよく)な土地がおいしさにつながっているという。

最後に冬の味覚、カニ部門は?

ふるさと納税ニッポン!・嶋田周一郎編集長:
1つに絞れなくて、1つは北陸の越前ガニ、もう一つが北海道のズワイガニ

味はもちろん、殻をむく必要がないものも多く、手軽に食べられるのも魅力だ。

ふるさと納税ニッポン!・嶋田周一郎編集長:
日本の再発見ができる制度になっているので、生産者がどういう思いだったのかなと考えながら食べてほしいと思います

ふるさと納税 気をつけるべきポイントは

ふるさと納税をしてみようと思った人もいるかと思うが、翌年の税金から控除を受けるには、12月31日までに決済する必要がある。そこで、気を付けるべきポイントも聞いた。

1つ目は、「控除の上限額」だ。控除される金額は年収や家族構成によって異なり、ふるさと納税の各サイトで簡単に調べられる。

2つ目は、「控除手続きの期限」。控除手続きには2種類あり、寄付した自治体が5つ以内の場合は手軽にできるワンストップ特例制度、6つ以上の場合は確定申告になる。ワンストップ特例制度の期限は、1月10日必着なので、注意が必要だ。

3つ目は「定期便の利用」だ。年末に急いで申し込み、届いたら冷蔵庫や冷凍庫がパンパン…なんてこともあるのではないだろうか? そんなときは、定期便の利用がおすすめだ。

1年の申し込みのうち、8割が年末年始に殺到するため、余裕を持って手続きをし、ふるさと納税で地域の魅力を発見してみるのもいいかもしれない。

(テレビ宮崎)

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