福井・越前市に新しい形の文具店がオープンした。カラフルなペンが並ぶ長さ10メートルの棚や、「えんぴつの木」と名付けられた巨大オブジェ。この“文具店っぽくない文具店”を取材した。

長さ10m! 2,000本以上が並ぶ「ペンストリート」

越前市にある「ホリタ ライフ キャンバス」。創業70年を超える文具店ホリタ(本社・福井市)が、2022年4月にオープンした。

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ホリタ・長田彩希さん:
ただ商品を買うだけの店ではなく、発見や気づき、体験を楽しんでもらえるような、日々の生活がより楽しくなるようなお手伝いができるといいと思っている

福井テレビ・田島嘉晃アナウンサー:
「ペンストリート」には、ペンがずら~~~っと並んでいます

棚の長さは、なんと10メートル! シャープペンシルやボールペンなど、種類や色が異なるペン2,000本以上が所狭しと並んでいる。「選ぶ体験」も楽しんでほしいとの思いから設けられた。

ペンを選んでいた女性:
1つのペンでも、こんなにたくさん並んでいるのは見たことがない。選びごたえがあるし、見ていて楽しい

圧巻…壁一面を埋め尽くす鉛筆

店の中央には、ひときわ目を引く巨大な木造のオブジェがある。その名は「えんぴつの木」。

枝は、短くなり使えなくなった鉛筆の切れ端、緑の葉は、鉛筆を削った「削りくず」と粘土を混ぜてつくった。

中に入ると、天井まで無数の鉛筆が壁一面を埋め尽くす。これも、短くなり使われなくなった鉛筆を再利用した。

これらの鉛筆は、ホリタが毎年11月11日に行う、鉛筆のための供養祭で集められたもの。役目を終えた鉛筆からは「最後まで大切に使って」とのささやきが聞こえてくるようだ。

楽しむ文具店へと発展した「ホリタ ライフ キャンバス」。文具以外にも、カバンや傘といった雑貨や、キッチン用品なども並ぶ。
面積約500平方メートルの空間には、これまでにない体験が詰まっている。

(福井テレビ)

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