甲子園に出場経験のある長崎市の高校野球部で、前の監督が部員の頬を平手打ちする体罰があったことが分かった。

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頬を平手打ち、「島に帰れ」暴言も

瓊浦高校 佐藤一司教頭:
結果として、やはり体罰という認識はもちろんあります

長崎市の私立・瓊浦高校で、2022年の夏前、当時の野球部の監督が部員の頬を平手打ちしたり、離島から入学した部員に「島に帰れ」などと暴言を吐いたという。

瓊浦高校 佐藤一司教頭:
ちょっと威圧的な指導というか、「お前とはもう話にならん」と、生徒を蹴るような

アンケートきっかけに発覚

学校は、部員と保護者に対するアンケートをきっかけに、監督や部長などへの聞き取りを実施し、体罰や暴言を把握した。

9月からは監督を副部長に交代する新体制で指導にあたっていて、臨時の保護者会で今後の指導方針を説明したという。

学校が体罰を把握したのは夏前だったが、その時の対応を教頭はこう話した。

瓊浦高校 佐藤一司教頭:
夏の選手権での予選前だったので、選手権の最中や前にやると、生徒の動揺とかそういったのもあったらいけないので

体罰の把握から約2カ月が経った12月13日になって、学校は県高野連に口頭で報告したという。

瓊浦高校では、バドミントン部でも40代の男性顧問が部員の足などを蹴ったり、髪の毛を引っ張るなどの体罰が発覚。

瓊浦高校は、「改めて研修の場を設けて各教員に指導を徹底する」としている。

(「イット!」12月15日放送)